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「ファントム・ピークス」(北林一光) 

「ファン・ピー」を知っていますか? 
「私は、こういう小説が大好きです!」宮部みゆき氏絶賛!!
 
というカバーの文字につられて手に取りました。

「早逝した天才作家の奇跡の傑作」という宣伝文句、嘘ではありませんでした。

病弱な妻のため、北アルプスのふもとの村に越してきた夫婦。夫が仕事に出かけている間に、キノコ採りに山に出かけた杳子は、そのまま帰ることがなかった。
半年後、山で彼女の遺体の一部が見つかり、またほかの女性たちも次々と、山で行方不明となる。
杳子の夫、三井周平は彼女の死の真相を探ろうとするが・・・


前半は、山の自然の描写がいいですね。
後半は、謎解きと、サスペンス的要素の両方が入っていて、満足できました。

この本の作者の本、もっと読みたくなりましたが、あと2冊しかないんですね・・・。




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「三つ編み」(レティシア コロンバニ) 

インド、イタリア、そしてカナダ。
離れた場所に生きる3人の女たちを描いた小説「三つ編み」。

不可触民のスミタ。代々母から娘へと受け継がれる生業は、他人の排せつ物を集める仕事。
自分の娘をこの生活から抜け出させるために、学校に行かせようとした。

シチリアに住むジュリアは、父の工房を手伝っている。しかし、父が病気となり、工房の経営がうまくいっていないことに気づく。

カナダで弁護士をしながら、シングルマザーとして子育てをしているサラ。
仕事でも成功していたが、ある日、乳がんを患っていることを知らされる。

3人の決して幸せとは言えない人生をこれでもか、というように描いているが、ラストで一つにつながるさまは見事だった。
勇気をもって生きる女性たちの姿に、勇気をもらえる一冊。

三つ編み
三つ編み
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レティシア コロンバニ
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「メインテーマは殺人」(アンソニー・ホロヴィッツ) 

アンソニー・ホロヴィッツ「メインテーマは殺人」を読みました。

新幹線での出張の道中、kindleの未読本を読破しようと張り切って出かけたのですが、充電器につないだiPad を家に忘れるという痛恨のミス。
駅ナカの書店で、文庫本を購入しました。
「2年連続ミステリランキング第1位制覇」という帯の宣伝文句と、この厚さだったら往復の車内で読み終えないだろう、という予測の元に、選んだ1冊です。

ミステリ作家わたし(アンソニー・ホロヴィッツ)は、元刑事ホーソーンから、殺人事件を捜査する自分を本に書かないかと誘われます。
殺されたのは、資産家の老婦人。彼女は殺される当日、葬儀社を訪ね自分の葬儀の手配をしたばかりでした。
犯人は誰か?動機は?というミステリの王道でした。ランキング1位もうなずけます。

警察からの依頼で事件を捜査するホーソーンが、シャーロックホームズとすれば、作家は助手のワトソン。
この二人の掛け合いもなかなか面白いので、次回作(シリーズ化されるらしい)が楽しみです。

メインテーマは殺人 (創元推理文庫)
アンソニー・ホロヴィッツ
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「絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV」(石田衣良) 

石田衣良の「絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV」を読みました。

このシリーズ、新しいのが出るとつい読んでしまいます。
時代の旬なところをキレイに切り取って、どんな難問もマコトの人脈やGボーイズが解決してしまうので、安心して読めます。

「絶望スクール」では、動物の虐待、危険運転、ひきこもりビジネス、そして留学生ブラック労働を取り上げています。
現実はこんなにうまく解決しないとは思うけど、マコトみたいな人がいたらいいな、と思わせてくれる石田衣良はすごいです。

絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV
石田 衣良
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「慟哭は聴こえない」(丸山正樹) 

丸山正樹の「慟哭は聴こえない」を読みました。
手話通訳士・荒井尚人が主人公の「デフ・ヴォイス」シリーズの3冊目です。

このシリーズを読んで、日本手話と日本語対応手話の違いや、コーダ(Children of Deaf Adults 聞こえない親から生まれた聴こえる子ども)という言葉を知りました。日本手話は、一つの言語であり、文化である、ということも。

「慟哭は聴こえない」には、4つの短編が収められています。
ろうの夫婦の受診の通訳を依頼されたけれど、産婦人科診察の現場で断られた「慟哭は聴こえない」、人気モデルに手話を教えることになった顛末を描く「クール・サイレント」。身元不明の男の死亡をめぐる「静かな男」、聴覚障害者が原告の裁判の通訳を依頼される「法廷のざわめき」。
家族が増え、家族との関係も年数を経て変わっていく様子や、前作での登場人物たちのその後が出てきたり、といろいろ楽しめました。

知らなかった世界に出会うことができる、という小説ならではの感覚を味わうことができて満足しました。

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未読の方はこちらからどうぞ。おすすめです。
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