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「メインテーマは殺人」(アンソニー・ホロヴィッツ) 

アンソニー・ホロヴィッツ「メインテーマは殺人」を読みました。

新幹線での出張の道中、kindleの未読本を読破しようと張り切って出かけたのですが、充電器につないだiPad を家に忘れるという痛恨のミス。
駅ナカの書店で、文庫本を購入しました。
「2年連続ミステリランキング第1位制覇」という帯の宣伝文句と、この厚さだったら往復の車内で読み終えないだろう、という予測の元に、選んだ1冊です。

ミステリ作家わたし(アンソニー・ホロヴィッツ)は、元刑事ホーソーンから、殺人事件を捜査する自分を本に書かないかと誘われます。
殺されたのは、資産家の老婦人。彼女は殺される当日、葬儀社を訪ね自分の葬儀の手配をしたばかりでした。
犯人は誰か?動機は?というミステリの王道でした。ランキング1位もうなずけます。

警察からの依頼で事件を捜査するホーソーンが、シャーロックホームズとすれば、作家は助手のワトソン。
この二人の掛け合いもなかなか面白いので、次回作(シリーズ化されるらしい)が楽しみです。

メインテーマは殺人 (創元推理文庫)
アンソニー・ホロヴィッツ
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「慟哭は聴こえない」(丸山正樹) 

丸山正樹の「慟哭は聴こえない」を読みました。
手話通訳士・荒井尚人が主人公の「デフ・ヴォイス」シリーズの3冊目です。

このシリーズを読んで、日本手話と日本語対応手話の違いや、コーダ(Children of Deaf Adults 聞こえない親から生まれた聴こえる子ども)という言葉を知りました。日本手話は、一つの言語であり、文化である、ということも。

「慟哭は聴こえない」には、4つの短編が収められています。
ろうの夫婦の受診の通訳を依頼されたけれど、産婦人科診察の現場で断られた「慟哭は聴こえない」、人気モデルに手話を教えることになった顛末を描く「クール・サイレント」。身元不明の男の死亡をめぐる「静かな男」、聴覚障害者が原告の裁判の通訳を依頼される「法廷のざわめき」。
家族が増え、家族との関係も年数を経て変わっていく様子や、前作での登場人物たちのその後が出てきたり、といろいろ楽しめました。

知らなかった世界に出会うことができる、という小説ならではの感覚を味わうことができて満足しました。

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丸山 正樹
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未読の方はこちらからどうぞ。おすすめです。
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)
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「シャガクに訊け!」(大石 大) 

「シャガクに訊け!」を読みました。

留年が決まった松岡えみるは、進級の条件として、人気のない社会心理学の上庭講師のゼミに入ることを提案されます。
交換条件をのんで2年に進級した彼女のゼミの時間は、上庭先生と二人で、学生相談室にやってくる学生の相談に乗ること。
松岡が学生の話を聞き、上庭先生が社会学の知識を利用して問題を解決していきます。

「ラベリング理論」「文化人類学」「認知的不協和の理論」「スケープゴート」「準拠集団」「服従」「自己成就的予言」といったタイトルが各章(一章、二章ではなく、一限目、二限目、という表記ですが)につけられています。

人間関係の悩みや、ちょっとしたミステリと、社会学のコラボ、という小説でした。

シャガクに訊け!
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「月まで三キロ」(伊予原新) 

「月まで三キロ」を読みました。

伊予原新という初めて読む作家さんの本です。
帯に「かつてない感動! 科学のきらめきが人の気持ちを結ぶ六篇の物語」と書いてあり、どんなお話だろう、と興味をもって手に取りました。科学と小説、といえば、「パラサイト・イヴ (新潮文庫)」とかのイメージがありますが、この本はいい意味で裏切られました。

どのお話にも、理系の話題が出てくるのですが、メインは人の心の機微を描いていて、せつない感じの話が多かったです。
それほど幸せじゃない人たちが、科学の世界の端っこに触れる中で、ちょっと人生が変わっていく。
読んでよかった、と思わせる一冊でした。

月まで三キロ
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伊与原 新
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「カール・エビス教授のあやかし京都見聞録」(柏井 壽) 

柏井 壽の「カール・エビス教授のあやかし京都見聞録」を読みました。
今度、京都に行く機会があるので、京都関連の本を探していて見つけたものです。

日本に来て7年、京都に住んで半年の英国人ミステリー作家カール・エビス教授が、大学の講義の合間に、取材と称して京都の名所や老舗を訪ね歩きます。
同行するのは、大学で助手をしながら、家の中のことも手伝ってくれる九条葵。かつての公家の末裔です。
行った先で出会ったり聞いたりするちょっと不思議な出来事も京都ならでは、という感じ。

釘抜き地蔵に、千本釈迦堂、キッチンパパなど、前回京都に行ったときに訪ねた場所が、何か所も出てきて嬉しくなりました。
どういうご縁か、今度行くことになっているお店の名前も出てきて、びっくりでした。

カール・エビス教授のあやかし京都見聞録 (小学館文庫)
柏井 壽
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