「叛徒 」(下村敦史) 

下村敦史の「叛徒」を読みました。
山岳ミステリの「失踪者」が面白かったので、こちらも読んでみました。

七崎隆一は、新宿署の翻訳捜査官。
主人公と妻、息子、義父の4人の幸せそうな家族の朝食の風景から始まりますが、義父の自殺後、家族はばらばらに。
家族を犠牲にしてまで正義を貫いた七崎ですが、中国人殺害事件の第一発見者の捜査の通訳の際、自分の息子を守るために、誤訳をし、一人で捜査を始める羽目に・・・

翻訳捜査官、というなじみのない職種が主人公で、殺人事件の捜査の中で、中国人研修生の悲惨な状況を描き、「正義」とは何かを語るという盛りだくさんな趣向の小説で、読み応えがありました。

他の作品も読んでみよう。

叛徒叛徒
下村敦史

講談社 2015-01-20
売り上げランキング : 89418

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「失踪者」(下村敦史) 

下村敦史の「失踪者」を読みました。

山岳カメラマンの真山は、ペルーのシウラ・グランデ峰のクレバスに、置き去りにした友人の遺体を引き上げに訪れた。
10年前に死んだはずの友人は、若い姿のままではなく、年老いていた!?
友人に何が起きたのか、探っていくなかでたどり着いた真実とは。

下村敦史の小説は、初めて読みましたが、ぐいぐい読ませる上質なミステリであり、さらに山岳小説としても秀逸でした。
他の作品も読んでみようと思います。

失踪者失踪者
下村敦史

講談社 2016-09-13
売り上げランキング : 50899

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「ブラバン 」(津原泰水) 

津原 泰水の「たまさか人形堂それから」が面白かったので、今度は、「ブラバン」を読んでみました。

1980年、高校の吹奏楽部で過ごした青春時代。
それから四半世紀経って、楽器からも遠ざかっていた彼らが、仲間の一人の結婚式を機に再結成することになる。

高校時代に見えていたことと見えていなかったこと。
その後の幸せな人生や不幸せな人生。

音楽とともに、過去と現在を行ったり来たりする小説でした。
現役の高校生よりも、昔高校生だった人のほうが、味わい深く読めると思います。

ブラバン (新潮文庫)ブラバン (新潮文庫)
津原 泰水

新潮社 2009-10-28
売り上げランキング : 190344

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「たまさか人形堂それから」(津原 泰水) 

津原 泰水の「たまさか人形堂それから」を読みました。

シリーズ2冊目、ということに気づかずに読んだのですが、これだけでも楽しめました。
老舗の人形店の跡継ぎの澪。
若いけれど天才的な人形作家冨永。
日本人形の修復を担当する師村。
ラヴドール作りが本業の束前。
訳ありのひとたちが、展示会で破壊された人形や、髪の毛が延びる人形など、人形をめぐる「謎」を解決していきます。
それぞれの芸術家としての思いや人形への愛、などいろんなセリフが興味深いです。

この作家の本は初めて読みましたが、もっと他の本も読んでみたいですね。

たまさか人形堂それから (文春文庫)たまさか人形堂それから (文春文庫)
津原 泰水

文藝春秋 2016-02-10
売り上げランキング : 398772

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「デトロイト美術館の奇跡」(原田マハ) 

原田マハの「デトロイト美術館の奇跡」を読みました。

デトロイトの郊外に生まれ、父と同様、溶接工として自動車会社の工場に勤務していたフレッド。
フレッドに美術館にいくきっかけを作ったのは妻のジェシカだった。
妻が亡くなってからも、一人で≪マダム・セザンヌ≫と対話するためにデトロイト美術館(通称DIA)に出かけることを楽しみにしてたフレッドは、デトロイト市の財政破綻のために、DIAのコレクション売却へ、という新聞の見出しに驚愕する。
ここまでが第一章。
第二章は、セザンヌが妻を描いた作品≪マダム・セザンヌ≫の元の持ち主、富豪で美術品収集家のロバート・タナヒルの話。
第三章は、DIAのキュレーターであるジェフリー・マクノイドの視点で。デトロイト市が財政破綻し、市民の暮らしを守るためには、デトロイト美術館のコレクションを売却するしかないところまで追い込まれる。DIAの職員たちは、デトロイト市はゴッホではなく年金受給者を救うべきだ、という声に戸惑う。
第4章では、デトロイト美術館を守る、という発想の転換から「奇跡」が起きるまでが描かれる。

美術を愛する人たち、美術館の職員や富豪の美術愛好家だけではなく、市井の人々の力が、「デトロイト美術館」を守った、という物語。フレッドとジェシカの二人の物語が心にしみる。

もっと早くこの本を読んでいたら上野の森美術館の「デトロイト美術館展」を見に行ったのに、と残念に思っています。

デトロイト美術館の奇跡デトロイト美術館の奇跡
原田 マハ

新潮社 2016-09-30
売り上げランキング : 20643

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村