「笑うハーレキン」道尾秀介
道尾秀介「笑うハーレキン」を読みました。
ひさしぶりの道尾秀介でしたが、楽しめました!
東口太一は、事業に失敗し、家具修理の仕事をしながらトラック暮らし。
スクラップ置き場に住み着いたホームレスの仲間たちと共同生活をしている。
弟子になりたいと押しかけてきた若い女性奈々恵を追い出しそこね、一緒に仕事をすることになるが、ある日なんだか怪しい大仕事が舞い込んできて・・・。
東口の胸の奥に潜む暗い過去は、疫病神の形として本人にだけ見えている。彼だけでなく奈々恵やホームレスの人々もそれぞれ人に言えない過去がある。
前半の小さな事件を積み重ねていきますが、後半にはドキドキするシーンがあって盛り上がります。ラストも満足。
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- [2013/04/30 10:20]
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「カササギたちの四季」道尾秀介
道尾秀介「カササギたちの四季」を読みました。
春「鵲の橋」、夏「蜩の川」、秋「南の絆」、冬「橘の寺」の4篇からなる連作短編集。各短編の題名のカササギやヒグラシなどは、それぞれ登場人物の名前に関連しています。
店長の華沙々木と、美大出身でリペア作業担当の日暮の二人で営んでいる「リサイクルショップ・カササギ」。
店に入り浸っている中学生南見菜美は、事件があると突拍子もない推理を述べる華沙々木のことを、名探偵と思い込んでいますが、実際は、日暮が裏工作をしているのでした。
「マーフィーの法則」を愛読している華沙々木と、その場にあるものを利用して、事件を解決に導く日暮のコンビがいい味を出しています。
「カラスの親指」が好きな人はこれも気にいると思います。
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- [2011/11/12 17:21]
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「龍神の雨」道尾秀介
道尾秀介「龍神の雨」を読みました。
継父と暮らす兄と妹。継母と暮らす兄弟。二組の不幸な家族が主人公。
それぞれの家族に対する思いが悲劇を引き起こします。
道尾秀介らしい作品でした。
激しい雨の降る日に読みたい一冊。
「ラットマン」(ねずみ)、「ソロモンの犬」「片目の猿」「球体の蛇」、そして、この作品「龍神の雨」と読んできて、もしかして十二支シリーズ?と思いましたが「カラスの親指」は違いましたね・・・。
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「球体の蛇」道尾秀介
道尾秀介「球体の蛇」を読みました。
主人公の私(友彦)は17歳。両親の離婚により、乙太郎の家に下宿している。
乙太郎の妻・逸子そして娘・サヨの死。
サヨによく似た女性の正体と、彼女が出入していた家の火事。
それぞれの真相は?
真実を語ることがどういうことなのか。
忘れたい出来事は決して忘れることができない、と青春の心の痛みを描きます。
道尾秀介らしさのよく出た、読み応えのある作品でした。
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題名の蛇は、「星の王子さま」に出てくる象を飲み込んだ蛇(うわばみ)から。
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「星の王子さま」は、昔繰り返し読んだので、細かいところもよく覚えています。
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「カラスの親指」道尾秀介
道尾秀介の「カラスの親指」を読みました。
中年の詐欺師が二人、どちらも過去に人に言えない事情をもつ。
ひょんなことから彼らと同居することになるスリの女の子。
さらに彼女の姉とその婚約者も登場し、それぞれの未来のために、ある作戦を実行することになるが・・・
暗い過去を持つ登場人物ばかりなのに、物語はそれほど暗くならないし、読後感も悪くないです。
素直な気持ちで読んで、道尾秀介ならではのどんでん返しを楽しみましょう。
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- [2010/01/15 22:05]
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