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外国ルーツの人は「日本語上手だね」と言われてどう感じるか 

「『ハーフ』ってなんだろう?: あなたと考えたいイメージと現実 (中学生の質問箱) 」という本を読みました。

「ハーフ」や「ミックス」というテーマについて研究している下地ローレンス吉孝さんが書いた本です。
中学生向け、ということですが、読み応えのある本でした。中学生だけではなく、多くの人に読んでほしいと思います。

生活の中で直面するさまざまな問題を、自己責任論としてとらえた場合、問題の原因は「自分」にある。
一方、社会構造としてとらえる場合、問題の原因は「社会」にある、というところから本書は始まります

海外にルーツをもつことに起因するさまざまな問題は、当事者以外にとっては、悪意のないものであっても、当事者にとっては、「マイクロアグレッション」となるということ。

たとえば、日本語ネイティブなのに、「上手ですね」と言われたら、イラっとする。
1日1回言われたとしても、それが毎日となると、「あなたは日本人ではない」というメッセージを受け続け、精神的な負担になるのです。

肌の色や髪の質のために、学校でいじめを受けたり、就職で差別されたり、いろいろなことが起きています。
1人1人違うけれど、みんな同じ人間、ということを許容できない日本という国。さまざまなルーツのある人々の「人権」について、無関心だったり、無神経な人々も多い。
本書を読むことで、外見で人を判断しプライバシーにかかわることを好奇心で尋ねることが、相手にダメージを与えていることに気づく人が増えることを願います。自戒を込めて。




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「100分deフェミニズム」を観て 

お正月にNHKで放送されたスペシャル番組「100分deフェミニズム」が、周囲で話題になっています。

詳しくはこちら⇒ https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/2023special/

歴史学者の加藤陽子氏、沖縄で10代の少女たちの聞き取り調査に取り組む上間陽子氏、翻訳家の鴻巣友季子氏、そして大御所の上野千鶴子氏とそうそうたるメンバー。
それぞれが、本の紹介と共に自分の思いを語ります。
司会進行の安部みちこアナウンサーとバービーさんも、いい感じでした。

紹介された本、どれも読みたくなりました。



紹介された本だけでなく、出演していた方々の本も気になりました。



この中で読んだことがあるのは、上野千鶴子さんの「女ぎらい」だけです。男たちの「ホモソーシャル」という感じ方、行動原理について知ることができました。

フェミニズムだけでなく、人権のこと、戦争と平和について、などもっと勉強したいという気持ちになっています。


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「日経おとなのOFF 2020年 絶対に見逃せない美術展」 

「日経おとなのOFF 2020年 絶対に見逃せない美術展」(日経トレンディ2020年1月号増刊)を購入。
他にも同様の雑誌は出ているのですが、本屋で見比べていつも同じものを買っています。

出張のついでに時間を作って近くの美術館や博物館に行ったり、あるいは、休みの日に一日かけて美術館めぐりをしたりするときの参考にします。

付録として名画クリアファイル(A5サイズ、フェルメール「ヴァ―ジナルの前に座る若い女性」とハマスホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」)、美術展ハンドブック100、名画カレンダーの3点が付いてます。

今年はどの展覧会に行こうかなあ。
パラパラと見て、気になるのは、東京国立博物館の「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」。
あとは、「BANKSY展」や「上村松園 松篁 淳之 三代展」ですね。東京富士美術館はアクセスが不便そうなので、行けるかどうか。
他にはどんなものがあるか、これからじっくり検討します。



他の美術展特集の雑誌はこちら。お好みのものをどうぞ。


美術展ぴあ2020 (ぴあ MOOK)

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「革命のファンファーレ」(西野亮廣)  

「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」を読みました。

ほかの人と違うことを考え、ほかの人と違う行動をすることで、お金を儲ける、という話で、西野亮廣という人はなかなか頭のいい人だ
なあと。

「芸人」とは、世の中では、漫才をしたり、テレビに出る人、とされているが、西野は「芸人とは、肩書ではなく、生き方の名称だ」と再定義する。
「嘘をつかない」ということを徹底して、「信用」を勝ち取る。そのため、テレビのグルメ番組には一切出演しない。
絵本は読み聞かせに使うもの。中身を確認してから買う人が多いので、ネットで無料公開したほうが売れる。
人はCDや本といった「作品」には金をださないが、お土産は「生活必需品」だから買ってしまう。

こんな感じで、どういう売り方をしたら売れるのか、計算しつくしているわけです。
インターネット時代ならではの商売の仕方、というのは、これまでと違って当然なのですね。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告革命のファンファーレ 現代のお金と広告
西野 亮廣

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前作はこちら。こちらも面白かったです。ハロウィンのごみ回収の取り組みは印象的でした。
魔法のコンパス 道なき道の歩き方魔法のコンパス 道なき道の歩き方
西野 亮廣

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話題の絵本はこちら。せっかくなので、リンク貼っておきます。
えんとつ町のプペルえんとつ町のプペル
にしの あきひろ

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「職場で出会うユニーク・パーソン: 発達障害の人たちと働くために」 

「職場で出会うユニーク・パーソン: 発達障害の人たちと働くために」を読みました。

精神科医であり、産業医として仕事をする著者らは、「発達障害」の人たちを職場の「困った人」ではなく、「ユニーク・パーソン」と捉え、どのようにしたら彼らが働きやすい環境になるかを探し出します。
元の職場では、能力が発揮できていたのに、異動したり、昇進して、本人も職場の周りの人たちも困った時、うまく行った対応法がいろいろ紹介されています。
病名ではなく、「孤高の匠くん」「魅惑のキューピッドちゃん」という表現で、彼らの特徴と対処法について述べていますのも興味深いです。
いろいろなケースの中には、受診をすすめられた部下ではなく、上司本人がユニーク・パーソンで、診察した医師もユニーク・パーソンだった、なんて例も。

ユニーク・パーソンが働きやすい職場は、普通の人々も働きやすい職場であること。多様な人たちが働きやすい職場や社会をこれから作っていこう、という前向きな締めくくりでした。

巻末には、「発達障害」についての説明や助けになる公的相談先も載っています。

職場で出会うユニーク・パーソン: 発達障害の人たちと働くために職場で出会うユニーク・パーソン: 発達障害の人たちと働くために
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