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「あの家に暮らす四人の女」(三浦しをん) 

三浦しをんの「あの家に暮らす四人の女」を読みました。

現代版「細雪」と帯にあるが、主な登場人物はタイトルの通り、4人の女性たち。
東京郊外にある古い洋館。牧田家で暮らすのは、刺繍を仕事にしている佐知。佐知の母で、夫と離別した鶴代。
佐知の友人の雪乃と、雪乃の会社の後輩の多恵美。
そして離れに住んでいる謎の老人山田さん。
前半は、それぞれの女性たちの日常がたんたんと語られます。
後半になり、事件が起きて、不思議な出来事も・・・
ネタバレになるといけないので、この辺でやめておきますが、後味は悪くないさわやかな小説でした。

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三浦 しをん

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女性4人の同居する小説といえば、「からくりからくさ」を思い出します。
こちらのほうが、重厚な感じで、だいぶ前に読んだのですが、忘れられない小説です。

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梨木 香歩

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三浦しをん「神去なあなあ夜話」 

三浦しおん「神去なあなあ夜話」を読みました。
「神去なあなあ日常」の続編です。
前作では、仕方なく林業に従事することになった18歳の平野勇気の悩みと成長を、山での人々の暮らしや仕事、そしてダイナミックな祭りを通して描いていたが、「夜話」では、それぞれの人々の心のなかをより深く描いている感じ。
仕事の場面はそれほど多くないですが、ヨキとみきさん夫婦のなれそめ、山太の初めてのクリスマス、勇気と直紀先生のその後・・・と、楽しく読めました。
また神去村の過去の辛い出来事、意外でした・・・。

繁ばあちゃんのパワーとユーモア、いいですね!
3作目もぜひ読みたいです。

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前作は文庫化されています。
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三浦しをん

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「舟を編む」三浦しをん 

三浦しをんの「舟を編む」を読みました。

大手総合出版社玄武書房の辞書編集部を舞台に、引退前の編集者荒木、新しく配属された変人編集部員馬締(まじめ、と読む)、辞書編集部から異動になる西岡、13年後に新しく配属された岸辺、と何人かの視点から、辞書作りの苦労が描かれる。言葉、そして辞書に対するこだわりや思い。辞書を作るという一つのプロジェクトを完遂させるために必要なチームワーク。
辞書編集という地味な仕事をテーマにしながら、それぞれの登場人物の恋愛模様もおり込まれ、楽しく読ませてくれたのは、さすが三浦しをんです。

装丁が小説に登場する辞書「大渡海」の装丁と同じ、と凝った作りになっています。

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「格闘する者に○」三浦しをん 

三浦しをん「格闘するものに○」を読みました。
これって、三浦しをんのデビュー作だったんですね。

漫画が大好きで、漫画雑誌の編集者になろうと就職活動をする主人公可南子。
「平服で」という文面を真に受けて、リクルートスーツの群れの中でひとりだけ浮いてしまったり、古本屋で掘り出し物を見つけて面接をすっぽかしたり、とのんびりしています。老人と付き合っていて、家庭も事情あり、と単なるシューカツ小説ではないあたりが、さすが三浦しをんです。
林業に従事する青年たちも登場。お、これは「神去なあなあ日常」につながるのかな、と思ったりしました。

調べてみたら、作者の三浦しをんは、入社試験の時の作文で執筆の才能を見出されたのだとか。
冒頭の短篇、実際に入社試験の時に書いたものなのかな?と気になります。

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「木暮荘物語」三浦 しをん  

三浦しをんの「木暮荘物語」を読みました。

おんぼろのアパート木暮荘の住人たちとその周辺の人々を描いた連作短編です。
隣の物音が筒抜けだったりするぼろアパートに起きる日常の出来事。
他の人々には見えないもの(駅の柱のキノコ状?の物体)が見える二人や、料理の味で嘘をついているかどうか見分けるという不思議な能力を持つ女性も登場します。
三角関係や夫の浮気、老人の性など重いテーマを扱っていながら、暗くならずにさらっと読める一冊。
やっぱり三浦しをんの書く小説は面白いなあ。

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三浦 しをん

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