「女子的生活」(坂木司)
坂木司の「女子的生活」を読みました。
1月にNHKでドラマ化されたのを見て、原作を読んでみたくなったので。
地元を離れ神戸で女子的生活を楽しむ小川みき(幹生)のもとに、高校の同級生の後藤が転がり込んできます。
みきは、女の子が好きで、女の子になりたいトランスジェンダー。
アパレルメーカーでは、女装で仕事をして、女の友人と合コンに出かけたりします。
読んでみたら、ドラマのすてきなセリフがそのまま活字になっていて、いい感じ。
あ、逆か。
ドラマが、原作に忠実なのでした。
民放のように1クール13回に縛られないドラマ10の枠だから、本1冊分を全4回で描き切っちゃったわけ。
いい小説があったから、いいドラマになったのですね。
主演の志尊淳くんも、「みき」そのものだったし、後藤もいいやつだし。
ファッションや、みきのビジュアルがそのまま表現されているドラマのほうが、成功しているように思いました。
ドラマを通して、LGBTに対する理解も進んだように思います。
続編もぜひ観たいです。
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みきの家族との関係のところは、ドラマのオリジナルなんですが、ここもよかったです。
ドラマのDVDも発売されます。現在予約受付中。
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「肉小説集」(坂木 司)
坂木司の「肉小説集」を読みました。
あとがきによると、肉屋さんで豚の部位図を見かけて、「ああ、これが目次だったら面白いだろうな」と思ったのが、この連作を書くきっかけとのこと。
豚足、ロース肉、バラ肉、肩肉、ヒレ、ハム。
それぞれをテーマにした短編集です。
料理というより肉がテーマなので、食べ物はたくさん出てくるのだけれど、ああ、食べたい、とか、おなかすいた~という感じにならないものも多くて、なんだか不思議な感じです。
豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風を夜中にご馳走してくれた女の先輩に、面白い話をして、と言われ、ほら吹きのじいちゃんの話をする「魚のヒレ」が一番好き。
肉小説集 | |
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「ウィンター・ホリデー」坂木司
坂木司「ウィンター・ホリデー」を読みました。
宅配便ハニービーエクスプレス、通称「ハチさん便」で働く元ヤンキーで元ホストのヤマトは、離れて暮らす息子進が冬休みにやってくるのを心待ちにしている。
年末年始の仕事の忙しいときに限っておきてしまうトラブル。
地元密着型の宅配便の配達員たちと顧客たちの交流や、離れて暮らす親子の気持ちのすれ違い。
クリスマスやバレンタインデーをめぐる少年や男たちの悩み。
ほっこりと心が暖かくなるような小説です。
ホストクラブのオーナーおかまのジャスミンさんの言葉は名言ばかりですね。もっと聞きたいな。
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実は、この本シリーズ物で、こちらが先なのですね。
未読なのでこれから読みます。
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「ホテルジューシー」坂木司
坂木司の「ホテルジューシー」を読みました。
卒業旅行の資金稼ぎのために、夏休みに石垣島のプチホテルでの住み込みのバイトをすることにした柿生浩美。
世話好きで家事もばっちりの彼女にとって最適のバイトだったが、1週間経って、宿の主人夫妻に頼み込まれ、那覇のホテルに手伝いに行くことになる。
見た目にはホテルとはわからない、裏通りにある長期滞在者向けの安宿「ホテルジューシー」。
ここで出会った客たちと、不思議な出来事。
坂木司らしい日常のミステリ&青春小説です。それに加えて、沖縄の人々や、沖縄料理、沖縄の風を感じることができる1冊でした。
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主人公の友人が同じ時期に歯医者さんでアルバイトする話はこちら。
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- [2011/12/03 22:47]
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「夜の光」坂木司
坂木司「夜の光」を読みました。
帯の紹介文に「夜を駆ける孤独なスパイたちを描く、オフビートな青春小説。」と書いてあるのをチラッと見て、スパイ小説かと勘違いして買ってきたのでした(笑)
自分の将来の夢のため、今いる場所から脱出するため、本来の自分を隠して、別の姿を装っている高校生。
天文部に所属する4人は、夜の学校の屋上で、語り合い、支えあう。
4人それぞれの立場から描いた短篇が4つと後日談の5話からなる連作短編集でした。
米澤穂信や大崎梢のような日常の謎も登場しますが、ミステリ色はそれほど強くないです。
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- [2011/09/26 19:40]
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