FC2ブログ

「たゆたえども沈まず」(原田マハ) 

原田マハの「たゆたえども沈まず」を読みました。

天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと日本人美術商・林忠正の生涯を、フィンセントの弟テオ、そして林忠正の会社の専務、加納重吉の視点から描いています。
フランス芸術アカデミーに牛耳られたパリの画壇。そこに台頭してきた印象派の画家たち。
日本では芸術として認められていなかった浮世絵に価値を見出したパリの人々と、金儲けの手段として利用した画商たち。
フィンセントとテオの兄弟の関係。
そして当時は一部の人にしか認められなかったフィンセントの絵。

誰が実在で誰が架空の人物かなんて、巻末のコメントを見るまで気にしてませんでした。

去年のゴッホ展、見に行けばよかったなあ。
もっと早くこの本を読んでいれば・・・と反省。

たゆたえども沈まずたゆたえども沈まず
原田 マハ

幻冬舎 2017-10-25
売り上げランキング : 3094

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村 

「リーチ先生」(原田マハ) 

原田マハの「リーチ先生」を読みました。
海外のアーチストを題材にした作品をいろいろ書いてきた原田マハ。今回は、日本が舞台です。

イギリス人の陶芸家バーナード・リーチの生涯を、彼の助手として一緒に過ごした亀乃介の視点から描きます。
柳宗悦、濱田庄司といった民芸運動を担った人々や、高村光太郎など白樺派の人々との友情や交流。

日本の文化に魅かれるリーチと、海外の新しい芸術の潮流ゴッホやセザンヌに魅かれる日本人たちとの確執が面白かったです。

分厚いけれど読みやすくて、読み始めたらあっというまでした。

リーチ先生リーチ先生
原田 マハ

集英社 2016-10-26
売り上げランキング : 38724

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「アノニム」(原田マハ) 

このところお気に入りの作家、原田マハの「アノニム」を読みました。

一言で言うと「オーシャンズ11」の小説版ですね!
ハラハラドキドキが止まりません。

今回テーマとなる作品は、現代アートの巨匠ジャクソン・ポロックの未発表の作品「ナンバー・ゼロ」。
香港でのオークションでの目玉となるわけですが、これを盗もうという一味が暗躍します。
一方、アーティストを夢見る高校生・張英才のもとには、<アノニム>と名乗る謎の発信者から、カンヴァスと絵具一式が届き、「ナンバーゼロ」を書いてほしい、という依頼が・・・

これまでの原田マハとは、作風が違いますが、ポロックという画家のことを詳しく知ることができたり、オークションの裏側を描いていたり、というところは原田マハならではですね。次はどんな作品を書いてくるか楽しみです。

アノニムアノニム
原田 マハ

KADOKAWA 2017-06-02
売り上げランキング : 10510

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「デトロイト美術館の奇跡」(原田マハ) 

原田マハの「デトロイト美術館の奇跡」を読みました。

デトロイトの郊外に生まれ、父と同様、溶接工として自動車会社の工場に勤務していたフレッド。
フレッドに美術館にいくきっかけを作ったのは妻のジェシカだった。
妻が亡くなってからも、一人で≪マダム・セザンヌ≫と対話するためにデトロイト美術館(通称DIA)に出かけることを楽しみにしてたフレッドは、デトロイト市の財政破綻のために、DIAのコレクション売却へ、という新聞の見出しに驚愕する。
ここまでが第一章。
第二章は、セザンヌが妻を描いた作品≪マダム・セザンヌ≫の元の持ち主、富豪で美術品収集家のロバート・タナヒルの話。
第三章は、DIAのキュレーターであるジェフリー・マクノイドの視点で。デトロイト市が財政破綻し、市民の暮らしを守るためには、デトロイト美術館のコレクションを売却するしかないところまで追い込まれる。DIAの職員たちは、デトロイト市はゴッホではなく年金受給者を救うべきだ、という声に戸惑う。
第4章では、デトロイト美術館を守る、という発想の転換から「奇跡」が起きるまでが描かれる。

美術を愛する人たち、美術館の職員や富豪の美術愛好家だけではなく、市井の人々の力が、「デトロイト美術館」を守った、という物語。フレッドとジェシカの二人の物語が心にしみる。

もっと早くこの本を読んでいたら上野の森美術館の「デトロイト美術館展」を見に行ったのに、と残念に思っています。

デトロイト美術館の奇跡デトロイト美術館の奇跡
原田 マハ

新潮社 2016-09-30
売り上げランキング : 20643

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村


「暗幕のゲルニカ」(原田マハ) 

原田マハ「暗幕のゲルニカ」を読みました。

1937年、スペイン内戦でゲルニカが空爆されたのをきっかけに描かれたピカソの偉大な作品「ゲルニカ」。
2003年には、国連本部に飾られていた「ゲルニカ」のタペストリーが、アメリカ国務長官による「イラクへの武力行使」発表会見の際に「暗幕」で隠される、という事態が発生します。

「ゲルニカ」が描かれ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に展示されるまでを、当時ピカソのもっとも近くにいた女性ドラ・マールの視点から描かれるパートと、9.11で夫を失った八神瑤子が、MoMAで「ピカソの戦争展」を開催しようと奔走するパートが交互に描かれます。

キュレーターとして活躍していた原田マハならではの小説です。
一気に読んでしまいたい気持ちと、もっとじっくり読まなければ、という思いがせめぎ合う作品でした。

暗幕のゲルニカ
暗幕のゲルニカ原田 マハ

新潮社 2016-03-28
売り上げランキング : 4148


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村