「奇跡の人」(原田マハ) 

原田マハの「奇跡の人」を読みました。

題名からも推察できますが、ヘレンケラーとサリバン先生の物語を明治時代の日本を舞台にして描いたものです。
9歳でアメリカにわたり教育を受けた去場安(さりば・あん)は、もともと弱視というハンディがあり、帰国しても活躍する場所がなく、失意と焦燥の中にいました。
そこへ、男爵、介良貞彦の娘れんの教育係という職を得て、青森に向かいます。

三重苦の娘れんの教育に挑む安。
おもいがけずその助けになったのは、ボサマとよばれる盲目の芸人一家の少女キエでした。
津軽三味線の名手でもあるキエは、安がおしえる指文字もすぐにマスターし、れんとともに生活を始めましたが・・・


ヘレンケラーとサリバンの物語だけではなく、津軽三味線弾きのキエを登場させたことがこの小説の秀逸なところですね。
おすすめの1冊です。

奇跡の人 The Miracle Worker奇跡の人 The Miracle Worker
原田 マハ

双葉社 2014-10-21
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「旅屋おかえり」 原田マハ 

「旅屋おかえり」(原田マハ)を読みました。
旅のお供に選んだ一冊としては、ベストの選択でした!

売れないタレント「おかえり」こと丘えりかは、スポンサーの名前を間違えてしまったことで、唯一の仕事であるテレビの旅番組を打ち切られてしまいます。その代りに彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする「旅屋」の仕事・・・。

初めての仕事は、難病の娘さんの代わりに秋田県角館に桜の花を見に行くこと。
テレビの仕事では、スタッフの人たちがやってくれたことも、一人でしなくてはならない。
カメラマンやメークのスタッフのアドバイスも受け、一人で旅立った「おかえり」
無事に目的を果たすことはできるのでしょうか・・・。

読んでいてはらはらさせられるところもあり、最後にはほっこり、となる素敵な小説。
ますます原田マハさんのファンになりました。

旅屋おかえり (集英社文庫)旅屋おかえり (集英社文庫)
原田 マハ

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「でーれーガールズ」原田マハ 

原田マハ「でーれーガールズ」を読みました。

東京で漫画家をしている佐々岡鮎子は、出身校である岡山白鷺女子高校の創立百二十周年の記念講演を依頼される。
鮎子を招待した母校の国語教師はなんと高校時代の親友、武美だった。

高校時代、東京から転校してきた鮎子は岡山の方言をうまく使えず、からかわれる。
鮎子の書く漫画の最初の読者となった武美。
80年代の高校生の友情を、30年後の再開時の様子と回想とで描いた物語。

懐かしいアイドルの名前や当時はやったもの(針金でつくる名前のブローチとか)が登場して、似たような時代を過ごしたなあと思いながら読んでいました。

でーれーガールズでーれーガールズ
原田マハ

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「楽園のカンヴァス」原田マハ 

「楽園のカンヴァス」は、今回の旅行のおともに選んだ1冊。
新幹線の中、ホテルの部屋、電車の中、と読み継いで、ラストに近づいた時に降りる駅が来てしまい、とても困りました。

美術館の監視員をしているシングルマザーの早川織絵。高校生の娘が心を開いてくれないのが悩み。

スイスの大邸宅に、ルソーの名作『夢』とほとんど同じ構図の絵『夢を見た』の真贋を見極めるために呼ばれた美術研究家オリエと、MoMAの学芸員ティム・ブラウン。
二人は、7日間かけて古書を一章ごと読み進めたあとで、絵の真贋を判断することを求められる。

古書に描かれていたのは、ルソーが生きていた時代の物語。

2000年の倉敷、1983年のバーゼル、1906年から1910年のパリ、という3つの時代と場所を行き来し、重層的な構造の小説の中に、名画の世界が広がります。
それに加えて、ビジネスとしての美術の裏話も知ることができ、満足できる一冊でした。

楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
原田 マハ

新潮社 2012-01-20
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