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新しい時代に生まれたSF小説「キッドの運命」 

もともとSFはあまり読む方ではなかったのですが、中島京子さんの新作、ということで手に取った「キッドの運命」は、近未来を描いたSF小説です。

自分が子供だった頃には想像の世界でしかなかった携帯電話やドローンが日常になった今、SFで描くべきものがあるのかな、と思っていました。ところが、「キッドの運命」では、次の原発事故後の世界、だったり、男も妊娠できる世の中だったり、AIが人間を超えてしまった後の話だったり、と今だからこそ描けるSFでした。

あり得ない話のようでいて、起こったら怖い、というような場面も描かれていて、じわじわ~と来ます。



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「ゴースト」(中島京子) 

本は読んでいたのですが、なかなかブログに書く時間が作れずにいました。
久しぶりに書きます。

中島京子の「ゴースト」を読みました。
タイトルそのもののゴースト=幽霊話の短編集です。

それでも人ではなくミシンだったり、廃墟だったりとひねりがあるのが中島京子らしいところ。
第4話の「亡霊たち」では、曽祖父の戦争の経験を読書でたどる高校生の話。

一番気に入ったのは、第5話の「キャンプ」でした。
読みなおしたくなる話です。

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中島京子

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「妻が椎茸だったころ」(中島京子) 

中島京子の「妻が椎茸だったころ」を読みました。

短編集です。短いながらも、なんだか不思議な話がぎゅっと凝縮されていて、濃厚な感じでした。

5人の夫がいたというアメリカの田舎で出会ったおばあさんの話。
「花」を愛しすぎた男の話。
亡くなった妻の日記を読んでいたら、「タイムスリップできるなら、私は私が椎茸だったころに戻りたい」という文章に出会った男の話。
温泉宿で出会った、パラサイト隕石という「石」の話。
「ハクビシン」を飼っていたという親戚のおばさん。

どれもオチがあるので、詳しい内容は紹介できないのですが、「小さいおうち」とはまた違った世界に連れていってくれます。



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中島 京子

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「花桃実桃」中島京子 

中島京子「花桃実桃」を読みました。

亡き父の残したおんぼろアパートの住み込み管理人になった43歳未婚の花村茜と、アパートの店子たちが繰り広げる日常生活。
父の愛人、ウクレレで失恋ソングばかり弾いている青年、整形手術を繰り返す女性、百人一首を英語で読む外国人の詩人など、風変わりな登場人物たち。
一章が一部屋の連作短編のようだったので、少しずつ読むつもりが、気がついたら読み終えていました。

三浦しをんの「木暮荘物語」も同じおんぼろアパートを舞台にした小説でしたが、作家さんによって同じ材料でも違う作品になっているのでどちらも楽しめました。
都会でもこういう人とのつながりがあるのだろうか、それとも現実にはないから小説に描かれるのだろうか、なんて思ってしまいました。
花桃館や木暮荘のようなアパートなら、「孤独死」などおこらないだろうな。

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「ハブテトル ハブテトラン」中島京子 

「ハブテトル ハブテトラン」を読みました。
著者は、「小さいおうち」で直木賞を受賞した中島京子さん。

小学5年生の大輔は、学級委員をしていましたが、学級崩壊のクラスと担任の無理解から不登校になっています。
夏休みに、母の故郷である広島県福山市松永町に行き、そのまま二学期を過ごすことになります。
着いてそうそう、おじいちゃんが骨折したからと、代わりにハセガワさんという怪しげな人がおんぼろの車で迎えに来ていて、これからどうなるの?と不安になります。

学校では初日から友だちができ、一緒にお祭りに参加したり、楽しく過ごすなかで、生きる力をもらった感じ。
ある日、前の学校から引きずっていたあることを自分の力で解決しようと、大きな冒険にでかけます。このあたりがクライマックスですね。

ハセガワさんや大輔の祖父母、友人たちや母の同級生である担任教師など脇役が、いい味だしているのと、方言をうまく使っているあたりもこの本の魅力です。
子どもが読んでも大人が読んでも楽しめる一冊です。

表題の「ハブテトル」は備後弁で「すねている、むくれている」という意味。「ハブテトラン」は否定形だそうです。

4591120961ハブテトル ハブテトラン (ポプラ文庫)
中島 京子
ポプラ社 2010-09

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