「誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国」 

「誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国」は、イタリアのベストセラーの邦訳。

飛行機のトラブルでたまたま立ち寄った「キルギシア」という国での経験を、母国イタリアに住む友人たちに伝える10通の手紙からなる。

たとえば・・・
キルギシアでは、人々は一日に3時間しか働かない。
残りの時間は、眠ったり、食事を楽しんだり、創作活動をしたり、愛し合ったり、人生を楽しんだり、自分だけの時間を過ごしたり、子どもたちや仲間たちと交流したりして過ごす。
充実している人は、嫌々やっている人が1週間かけて出来る以上の仕事を1時間でできてしまうから、短時間の労働ですむのだ。

政治家はボランティアであり、給料はそれ以前の仕事でもらっていた給料のままなので、政治的な腐敗はない。

子どもたちは、学校で勉強するのではなく、遊びながら、自分の興味のあることを学ぶ。

広告をやめたら、ものの値段が半分になった・・・

そのほかにも、男女関係、老人問題、武器と平和、犯罪と警察、などいろいろな問題について、キルギシアでの新しい社会のあり方が次々と紹介されていく。

手紙を受け取った友人たちは、はじめは信じないが、次第にキルギシアの人々の人間らしい生き方に惹きつけられ、自分の生き方や周りを変えようとし始める。

それほど長くはなく、すぐに読み終えることができる本だが、いろんなことを考えさせられる本である。

一人でも多くの人にこの本を読んでもらいたい。アジアの真ん中にあるというキルギシアという国。日本の未来がこの国に近づけたら素敵だと思う。

誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国
シルヴァーノ・アゴスティ


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「夕凪の街 桜の国」文庫化 

「夕凪の街 桜の国」が、文庫化されました。
この本は、「ヒロシマ」を舞台に、二つの物語が描かれています。

最初の「夕凪の街」は、広島に原爆が落とされてから10年後の話。
母と二人、貧しいけれど懸命に生きている平野皆実は、職場の男性から告白されても、素直に受け入れることができませんでした。
被爆したあの日の出来事を、10年たっても忘れることができず、自分だけ生き残ったことを許せないから。
理解し合えたそのあとに待っていたのは・・・。

「桜の国」は、その50年後。
何年たっても、原爆は人々の生活や生き方に、大きな影響を残しているのですね。
読んでいて切ない思いで胸がいっぱいになります。
一人でも多くの人にこの本を読んでほしいと思います。文庫になったのを機会に、未読の方はぜひ。

夕凪の街桜の国 (双葉文庫 こ 18-1)夕凪の街桜の国 (双葉文庫 こ 18-1)
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私が持っているのはこちら。表紙がとても美しいです。
夕凪の街桜の国夕凪の街桜の国
こうの 史代


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映画のほうも、評判高いです。映画館で見逃したので、この連休にDVDで観るつもりです。
夕凪の街 桜の国夕凪の街 桜の国
田中麗奈 藤村志保 伊崎充則


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「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」文庫化&コミック化!! 

ブログで大人気の「ぼくちゅう」こと「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」が文庫化されるようです。
アマゾンでは、予約受付中。
小学館文庫で4月4日発売、600円だそうです。
単行本は高いので・・・と買い控えていた方もこれで買えますね!

4月5日には映画も封切りされます。さっそく子どもたちと観にいく予定。
どんな映画になっているか、楽しみです。

ぼくたちと駐在さんの700日戦争 (小学館文庫 ま 5-1)ぼくたちと駐在さんの700日戦争 (小学館文庫 ま 5-1)
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コミック化もされるんですね。こちらも4月4日発売予定。
ぼくたちと駐在さんの700日戦
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小学館 2008-04-04
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「ノーフォールト」(岡井 崇 ) 

「ノーフォールト」は、現役産婦人科教授の書いたサスペンス小説。さすがに手術のシーンとか迫力がある。

主人公は、大学病院で働く女性の産婦人科医師。当直の夜、臨時で行った帝王切開手術の患者が、術後に出血で亡くなる。赤ちゃんは救えたが、母親の命を救えなかったことに落ち込むが、さらに追い討ちをかけたのが、亡くなった患者家族による裁判だった・・・。

最後の「ラブレター」で、思わず涙が・・・。

現役の産婦人科教授が、小説を書いてまで、伝えたかったことは何か。

医師がどれだけ頑張っても、救えない命もあること。
家族を病魔で失った悲しみは、裁判という形では癒されないこと。
「無過失保障制度」が導入されれば、残された家族も医療者も救われるのではないか。
裁判やマスコミ報道によって医療者のやる気をそぐことは、医療を受ける人すべてにとってマイナスなのではないか。

日本の医療の危機的現状を知るために、多くの人に読んでほしい一冊。

ノーフォールトノーフォールト
岡井 崇


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なお、本書は、「ミステリが読みたい! 2008年版 (2008)」の2007年国内編ランキング7位にランクインしている。

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飯田 譲治「アナン、」 

夏休みに入ったばかりの頃、読書感想文どうする?と中学生の娘と話していたら、「『アナン、』はどうかなぁ?」と題名があがった。
私が先に読んで、面白かったと言ったら、彼女も読み始めた本。1学期に読んだ本の中で、強く印象に残っていたのがこの本らしい。

飯田 譲治、梓 河人著の「アナン、」は、記憶喪失のホームレス「流(ながれ)」が拾った赤ん坊「アナン」の物語。アナンは、周りの人の悲しみを浄化する不思議な能力を持っていた。

読み終えてからしばらく経つのに、登場人物のそれぞれが、強い印象を残している。ホームレスのギリ子や電波青年、町に移り住んでから出会いアナンを支える千草や鞠絵、亀之助・・・
アナンの製作したモザイクの作品たちを、この目で見てみたい、という思いも捨てきれない。

ファンタジーという分野には好き嫌いがあるかもしれない。だが、「面白い小説」という意味では、この作品は一級品である。

夏休みの読書におすすめの1冊。

アナン、(上)アナン、(上)
飯田 譲治 梓 河人

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アナン、(下)アナン、(下)
飯田 譲治 梓 河人

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