「GOSICK ―ゴシック―」 桜庭一樹 

桜庭一樹の「GOSICK ―ゴシック―」を読みました。

桜庭一樹さんというのは、なんだか気になる作家で、「ファミリーポートレイト」は読んだのですが、重厚な物語の迫力に負けて感想も書けずじまい。

一方、「GOSICK ―ゴシック―」は、題名の通り(スペルは違うが)ゴシック・ロマンスの趣のある軽めのミステリー。
舞台は19世紀初頭ヨーロッパのソヴュールという架空の小国。名門校、聖マルグリット学園に留学した久城一弥と、わけありの美少女ヴィクトリカのコンビが、謎の事件を解決します。
貴族の子弟の実が通う名門校、石造りの豪奢な校舎、大図書館の上の秘密部屋にいる美少女、、あやしげな占い師、そして豪華客船での殺人事件、とそのまんま少女漫画の世界、と思ったら、すでに漫画化されていたのですね。

中高生の読書におすすめの一冊です。

4044281068GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-09-25

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百田尚樹「ボックス!」映画化! 

百田尚樹の「BOX!」、映画化のうわさは前から聞いていましたが、キャストが発表になりました。
主演は市原隼人くんです!
天才肌の高校生ボクサー、鏑矢を演じます。
努力型でだんだんつよくなっていく木樽の役は、高良健吾。
他に、香椎由宇、谷村美月、筧利夫らが出演します。
監督は李闘士男監督です。

市原隼人くんのオフィシャルブログはこちら↓
市原隼人オフィシャルブログ 「L.・S・L HI LIFE」
役作りのために頭を刈った姿が今日から解禁になっています。

原作本はこちら。おすすめですよ。

4778311345ボックス!
太田出版 2008-06-19

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「旅の絵本 VII」 安野光雅  

安野光雅 の「旅の絵本」シリーズは、4冊目のアメリカ編まで持っています。
ページのあちこちに隠してある昔話の一場面や物語の登場人物をさがしたり、前のページと次のページで続きになっている部分をさがしたり、すみずみまで何度もながめて楽しんだものです。
いろんな物語を知っていないと楽しめない、ある意味大人向けの絵本なのだと思います。
(小さい子は、「ウォーリーをさがせ」のように、旅人を各ページから見つけ出して、それで満足していたりしています。)

今年、「旅の絵本 VII」 が出版されました。
今度は中国が舞台です。
これまでの馬に乗っての旅ではなく、前半は船に乗ったり、船を引っ張ったりして、旅が進むのです。
各地の風景だけでなく、露店や市場などのお店、お祭り、農家やいろんなものづくりの現場、子どもたちの遊ぶ様子、いろんな場面を楽しむことができます。
万里の長城や、シルクロード、兵馬桶など、中国ならではの風景も。

あとがきを読んで、絵の一部に篆刻印が押してある理由がわかりました。巻末に解説が付いていて、それぞれの絵の内容の理解を深めることもできます。

中国に行ったことのある人も、行ったことのない人も、旅人と一緒に、中国の旅を楽しめる一冊。

4834024636旅の絵本 VII
福音館書店 2009-09-09

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「桜姫 」 近藤史恵 

近藤史恵の作品は、いくつか読んだけれど、あまりはずれがない、というか当たりのほうが多い。
というわけで、「桜姫」も読んでみました。

歌舞伎の世界が舞台です。
歌舞伎の名門の家の娘、笙子と、大部屋役者の小菊の二人の視点から交互に語られるのは、笙子の兄音也の死の真相をめぐる謎と、劇場で亡くなった子役の死。
探偵役として登場するのは、小菊の友人である私立探偵の今泉文吾。
読み終わってみると、二つの事件ともなんだか切ないお話でした。

途中で、気がついたのですが、これってシリーズ第3作なのですね!
またシリーズのあとのほうから読み始めてしまいました(^_^;)
でも、特に過去の事件などの結末は登場しなかったので、問題なかったように思います。
「歌舞伎シリーズ」、この「桜姫」は角川文庫ですが、第一作の「ねむりねずみ」は創元推理文庫、第二作の「二人道成寺」は文春文庫と、それぞれ出版社が違うのですね。これもミステリー?

4043585020桜姫 (角川文庫)
角川書店 2008-02

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「拝んでしあわせ 奈良の仏像100」 田中ひろみ 

田中ひろみさんの「拝んでしあわせ 奈良の仏像100」は、奈良旅行から帰ってきた直後に出版された本。
同じ著者の「仏像、大好き!」は、結構気に入っていたので、こちらも購入。

奈良にある100の仏像について、イラストと解説が載っています。
この前、見てきた仏像もたくさん載っていましたし、知らない仏像や、日程が合わず残念ながら見られなかった仏像もたくさん。また奈良に行きたくなってしまいました。
めずらしい仏像では、着せ替えの仏像というのもあるのですね。しらなかった・・・。

エリア別、お寺ごとに載っていて、MAPも充実しているので、これを片手に奈良を歩くときにも便利そうです。挟み込み付録は「奈良大和大路秘宝・秘仏特別開帳2010年スケジュール」。来年奈良に行く人はぜひ、これを参考になさってください。

イラストが2色刷りなのですが、色はもう少し薄いほうが見やすいような気がしました。年月がたってくすんだ感じを表現したかったのかもしれませんが・・・。

4901908502拝んでしあわせ 奈良の仏像100
西日本出版社 2009-10-19

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【ノンフィクション】「奇跡のリンゴ」 

『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録』は、NHKの番組[プロフェッショナル 仕事の流儀」で放送されたリンゴ農家、木村秋則さんの話を、ノンフィクション作家の石川拓治さんが書き下ろしで本にしたもの。

番組は見ていないが、この本を読むと、無農薬でリンゴを作るというのが、どれだけ大変なことか、よくわかる。
野生のリンゴと違い、果物として流通しているリンゴは、さまざまな病気や害虫に対して農薬を使わないと栽培できないものなのだそうだ。
それに対抗して、無農薬でリンゴを作ろうと決心した木村さん。
最初の5年間は、一つの実もならず、周りの人たちからは、白い目で見られ、収入もなく、自殺まで考えるようになる。
自殺をしようと行った山の中でであった1本のドングリの木。
ドングリの木の美しさが、「土の大切さ」を教えてくれたのだ。

一つのことにこだわってあきらめなかった人生。
著者が、取材しながら木村さんにほれ込んだことが伝わってくる1冊。

4344015444奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
幻冬舎 2008-07

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「あなたの子どもはなぜ勉強しないのか」 

「あなたの子どもはなぜ勉強しないのか―そのアドバイスが子どもをダメにする」を読みました。
いつも読んでいるブログ「ちかおばちゃんに訊いてみて」で、紹介されていた本です。

著者は、不登校や高校中退の子どもたちを難関大学に合格させるという実績を出している予備校の校長。
子どもたちのやる気を出す言葉、やる気をそぐ言葉を紹介しています。

「勉強しなさい」という言葉は、否定的なメッセージであり、子どもにストレスを与えるということ。
ストレスを下げるにはどうすればいいのか、について書いてあったり、子どもに言いたくなる言葉の言い換え集など、役に立つ本でした。
「大人の行動を変えるプロ」に学ぼう、と、営業マンや婦人服店での対応など、大人対大人で、相手を変える行動の原則が例として出ておりわかりやすいです。

イラスト、漫画も面白く、あっという間に読めてしまいます。ぜひ、多くのお母さんたちに読んでほしい本です。

あと数日で、期末試験の息子。
これまでは勉強するようにと声掛けしてきましたが、今のところ、全く勉強している様子はありませんorz
今後は、何も言わずに見守ることにします!
どう変わるか楽しみ・・・。

4902776316あなたの子どもはなぜ勉強しないのか―そのアドバイスが子どもをダメにする
湯村 圭子
学びリンク 2008-08-11

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「せっちゃんのごちそう」 

いつも辛口の評論で、世の中のあらゆる差別に立ち向かう辛淑玉さんの自伝的エッセイ集。

ひらがなの題名と、口をへの字に曲げた気の強そうな女の子の絵が描かれた表紙(なぜかAmazonで画像が出ない)から、絵本か子ども向けの本のような雰囲気だが、中身は重い。

在日朝鮮人という生まれから来る貧しさ。
空腹の身にはどんな食べ物もおいしく感じられたのだろう。
そして満腹の時におごってもらったものが食べられなかった時の悔しさ。
食べ物をめぐるせつない話がぎっしりとつまった一冊。

家族をめぐる話もまたせつない。
自分の生きたいように生きられなかった父や母たち。
一方、辛淑玉さんは、自分で道を切り開いて、生きている。
自分の生まれを肯定して。

この本が図書館の「日本人の伝記」コーナーに並んでいたことを知ったら、
著者の辛淑玉のさんは、きっと複雑な思いだろうなあと思ってしまった。

せっちゃんのごちそうせっちゃんのごちそう

日本放送出版協会 2006-03
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【映画】「マルタのやさしい刺繍」 

日月さんの「日々の書付」で紹介されていた、「マルタのやさしい刺繍」を観ました。

夫を亡くし、落ち込んでいる80歳のマルタ。
彼女をはげまそうと試みる友人たち。
ふとしたことから、マルタの若かったころの夢が、手作りの「ランジェリーショップ」を開くことだとわかり、友人たちの応援のもと、開店にこぎつけます。
しかし、山の中の小さな村の人々は、閉鎖的で保守的。しかもマルタの息子は、村の牧師ということもあり、下着ショップには反対の立場なのです。
いろんな困難を乗り越えていく中で、マルタの友人の女性たちも、自分の人生を見つけていきます。

素敵なストーリーでした。
うまくいく話だけでなく、妨害されたりもするのですが、したたかに乗り越えていく女性たちに拍手です。

いくつになっても夢を忘れなくていいんだ、と見る人に勇気を与える映画です。

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「アフリカの風―サバンナ・生命の日々」小倉寛太郎 

小倉寛太郎さんは、日本航空の労組委員長を務め、時間短縮や大幅賃上げを獲得しましたが、その後カラチ、テヘラン、そしてナイロビと長期の海外勤務をさせられました。山崎豊子の「沈まぬ太陽」の主人公、恩地元のモデルとなった方です。
実際の経歴は、小説の恩地元とは若干違うのですが、会社からの嫌がらせに屈せず、自分の信条を貫きとおしたというのは本当です。

定年退職後に、写真業、著述業を本格的に始め、写真集や本を何冊か書いています。

私が持っているのは、「アフリカの風―サバンナ・生命の日々」。
アフリカ、サバンナの動物たちの写真集です。
群れで移動していたり、木の上で昼寝していたり、壮大な自然の中の動物たち。
出産直後の母子、獲物を狙う真剣な眼差し、交尾するライオン。
そして動物たちの背後の朝、昼、夕と表情を変えるアフリカの空がとても美しい。
アフリカに出かけることはできないけれど、この写真集を開くと、いやされます。

動物好きな方にはたまらないと思います。

4104416010アフリカの風―サバンナ・生命の日々
新潮社 2000-11

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実は、私が持っているのは、サイン入り。
2001年に、小倉さんの講演を企画したことがあり、その時にサインしてもらったのです。
小倉さんは、ジェントルな感じで、とても素敵な方でした。
「自分が辞めることで喜ばせたくない人たちを喜ばせ、悲しませたくない人を悲しませる結果となる」という言葉は、講演を聞いた私たちの心に残りました。
仲間がいたからこそ、過酷な境遇にも耐えられたのでしょうね。


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映画「沈まぬ太陽」 

映画「沈まぬ太陽」を見てきました。

全5巻をまるまる映画にしたので、3時間を超える長い映画でしたが、あっという間でした。
時代を追っていく原作と違い、航空機事故と過去の組合闘争が交互に描かれる脚本もまた効果的だったように思います。
主人公の恩地が、なぜ志をまげなかったのか、というあたりは原作に比べると描き方が弱いかな。

ほかの映画なら主役級の俳優がちょっとした役ででていたり、アフリカやカラチ、テヘランといった海外ロケの映像も楽しめ、贅沢な映画でした。見て損はしないと思います。

原作、出たばかりのころに読んだので、この機会に読みなおしたいなあ、と思いますが、ほかにも読みたい本があり、なかなか時間がつくれません・・・。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
新潮社 2001-11
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沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫) 沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫) 沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫) 沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫) 不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)


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「プリンセス・トヨトミ」万城目学 

万城目学の「プリンセス・トヨトミ」を読みました。

大阪を舞台に、ある「秘密」をめぐってスケールの大きなストーリーが繰り広げられます。
主要登場人物も、キャラクターが濃くてインパクトが強い人ばかりです。
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」で、マキメワールドを楽しんだ方なら、きっと楽しめることでしょう。

大阪が地元の人が読んだら、土地勘があってもっと面白かったのでしょうね。

京都、奈良、大阪・・・と来て、次はどこに不思議な世界を構築してくれるのか、楽しみです。

416327880Xプリンセス・トヨトミ
文藝春秋 2009-02-26

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「死神を葬れ」ジョシュ・バゼル 

ジョシュ・バゼルの「死神を葬れ」を読みました。

ニューヨーク、マンハッタンの病院でこき使われている研修医が主人公。
ある日、入院患者として出会ったのが主人公の過去を知る男。
おかげで絶体絶命の危機に。

アメリカの研修医のとんでもなく忙しい日々とそこで次々と降りかかるトラブル。
病院のシーンでは、脚注に医学用語の解説があったり、ユーモアを交えた描き方がアメリカ版の海堂尊という感じです。
一方、マフィアとの間に何があったのかを語る回想の場面でも、緊迫したシーンが登場。
どちらも予想外の展開にページをめくる手が止まりません。

痛いのが苦手な人は読まないほうがいいかも?

4102174214死神を葬れ (新潮文庫)
Josh Bazell
新潮社 2009-07-28

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「ドラゴン・ティアーズ──龍涙」石田衣良 

池袋ウェストゲートパークの最新刊「ドラゴン・ティアーズ──龍涙」を読みました。

いつもの通り、マコトは、トラブルをうまく解決してくれます。
IWGPのファンなら誰でも、マコトに再会できてうれしかったはず。

マコトのいいところは、常に弱い者の味方だということ。
ホームレスや詐欺の被害者たちの話を聞いては、報酬もなしに、トラブルに飛び込みます。加害者が許せないという発想は、安心して読ませてくれますが、自分の身の危険を顧みない行動は読者をハラハラドキドキさせてくれて、読むのをやめられません。

今回のタイトルにもなっている「ドラゴン・ティアーズ」は中国人研修生の悲惨な状況を取り上げています。
この解決方法はちょっと裏技的で、一人助けたからどうなの?という気持ちも残りますが、一人でできることはこのぐらいしかない、という現実もまた伝えているのかもしれません。

時代を鋭く描くIWGPはやはり単行本で読むのがおすすめ。
文庫になるころには、鮮度が落ちてしまうから。

4163283501ドラゴン・ティアーズ──龍涙
文藝春秋 2009-08-07

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