「幸福な生活」百田尚樹 

いろんな手法の小説で楽しませてくれる百田尚樹の新刊「幸福な生活」を読みました。

どれも最後のページのラストの1行のセリフがオチになっているという短編集。
怖いもの、ユーモアのあるもの、切ないもの、等いろんな雰囲気のショートショートという感じの短いお話が18編収められています。
オチに驚かされて読みなおしてみるとちゃんと伏線がはってあってお見事でした。
どちらかというとブラックなもののほうが多いです。

うまいなあ、とは思うけど、百田ファンとしては、「永遠のゼロ」のような読み応えのある作品をまた読みたいと思うのはわがままでしょうか。

幸福な生活幸福な生活
百田尚樹

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「格闘する者に○」三浦しをん 

三浦しをん「格闘するものに○」を読みました。
これって、三浦しをんのデビュー作だったんですね。

漫画が大好きで、漫画雑誌の編集者になろうと就職活動をする主人公可南子。
「平服で」という文面を真に受けて、リクルートスーツの群れの中でひとりだけ浮いてしまったり、古本屋で掘り出し物を見つけて面接をすっぽかしたり、とのんびりしています。老人と付き合っていて、家庭も事情あり、と単なるシューカツ小説ではないあたりが、さすが三浦しをんです。
林業に従事する青年たちも登場。お、これは「神去なあなあ日常」につながるのかな、と思ったりしました。

調べてみたら、作者の三浦しをんは、入社試験の時の作文で執筆の才能を見出されたのだとか。
冒頭の短篇、実際に入社試験の時に書いたものなのかな?と気になります。

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三浦 しをん

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「おさがしの本は」門井慶喜 

門井慶喜「おさがしの本は」を読みました。

主人公は図書館のレファレンス・カウンター担当。利用者から持ち込まれた謎に答えるという図書館を舞台にしたミステリ。
短篇が5話収められていて、どれも一筋縄ではいかない謎ばかりです。
最後の1話では、財政難から図書館をなくそうという動きによる図書館存続の危機に立ち向います。

本好きな人なら楽しめる1冊。

おさがしの本はおさがしの本は
門井 慶喜

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シリーズ化はされないのかと思いましたが、姉妹編がでたようです。
小説あります小説あります
門井慶喜

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本の探偵といえば、赤木かん子さん。
「こちら本の探偵です」は、ミステリではなく、小さい頃に読んだ本を探して、という依頼にこたえての顛末記。
懐かしい本がいろいろ出てきて楽しく読みました。

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赤木 かん子

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「スピリットベアにふれた島」ベン・マイケルセン 

「スピリットベアにふれた島」は、今年の読書感想文コンクール中学校の部の課題図書。
なかなか読み応えのある一冊でした。
高校生向けの課題図書かと思ってしまったぐらいです。

主人公コール・マシューズは怒りを我慢することができない少年。
彼は同級生を殴り、怪我を負わせたために、刑務所に行く代わりに、サークル・ジャスティスという和解のシステムに従うことになります。
サークル・ジャスティスは、裁判とは違って、加害者、被害者、そして地域の人々を含む人々による救済の手続きであり、コールは、話し合いの結果、無人島で一年暮らすことになります。

保護観察官のガーヴィー、アラスカのインディアンの古老エドウィンの二人に連れられて、島に行ったコールは、初めは逃げ出そうとしますが、やがて自然の中で、自分を見つめ直していきます。

自分の中の怒りと戦うこと。
赦すということ。
罪をおかした青少年が立ち直るために必要なことはなにか。
被害者にとって何が救済となるのか。
いろんなテーマが描かれています。

感想文コンクールの課題図書だとなんだか義務的な読書になりがちですが、この本は、ぜひ多くの中学生、高校生に読んでもらいたいなと思います。

表題の「スピリットベア」は、白い熊。アメリカクロクマという種類ですが、アルビノではなく劣性遺伝子の影響で10頭に1頭は白い個体が生まれるのだそうです。

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ベン マイケルセン Ben Mikaelsen

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「サヴァイヴ」近藤史恵 

娘から「サヴァイヴどうする?」というメールが来ました。
新作の映画か何かかと思い「何それ?」と返信したら「ググリなさい」と返事。
調べてみたら、なんと、近藤史恵の最新作ではないですか。うかつでした。
しかも、「サクリファイス」「エデン」の関連作、とくれば、買わずにはいられません。

娘いわく「お母さんがもうAmazonで注文したかと思って、本屋で見つけたけど買ってこなかった」とのこと。
というわけで、さっそく購入。

時系列でいうと「サクリファイス」「エデン」の前と後を描いた短篇集でした。
前2作の主人公、チカこと白石誓が登場する「老ビブネンの腹の中」と「トウラーダ」、チカの同僚だった伊庭が主人公の「スピードの果て」、そして、石尾さんと赤城の物語。
(なぜ石尾さんだけ「さん」付けで呼びたくなるかは、「サクリファイス」読むとわかります。)
「レミング」「プロトンの中の孤独」「ゴールよりももっと遠く」の石尾さんが登場する3作は、Story Sellersで既読なんですが、何度読んでもいいですね・・・。
一気に読むのがもったいなくて、一話ずつ味わって読んだ1冊でした。

サヴァイヴサヴァイヴ
近藤 史恵

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未読の方は「サクリファイス」からお読みください。
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近藤 史恵
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「木暮荘物語」三浦 しをん  

三浦しをんの「木暮荘物語」を読みました。

おんぼろのアパート木暮荘の住人たちとその周辺の人々を描いた連作短編です。
隣の物音が筒抜けだったりするぼろアパートに起きる日常の出来事。
他の人々には見えないもの(駅の柱のキノコ状?の物体)が見える二人や、料理の味で嘘をついているかどうか見分けるという不思議な能力を持つ女性も登場します。
三角関係や夫の浮気、老人の性など重いテーマを扱っていながら、暗くならずにさらっと読める一冊。
やっぱり三浦しをんの書く小説は面白いなあ。

木暮荘物語木暮荘物語
三浦 しをん

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「テストの花道」 

NHK教育テレビの番組「テストの花道」から本が出版されました。
受験勉強に限らず、勉強の方法や集中する方法、考える方法などを紹介する他、大学のキャンパスや学生生活の紹介をしたりする番組です。
娘がメモをとりながら見ていたので、この本も買ってみました。

「計画するチカラ」「集中するチカラ」、ノート術、伝えること、読み取ること、文章をかくことなどについて、チカラを身につけるための手法がいろいろ紹介されています。
ひとつの方法だけでなく、タイプごとにおすすめの方法が違っていることなども述べられています。

例題も入試問題などではなく、頭の体操的なもので、それほど難しいものではないので、高校生だけでなく、中学生が読んでも、理解できるし役に立つ本だと思います。

テストの花道---人は「考え方」を手に入れたとたん頭がよくなる!テストの花道---人は「考え方」を手に入れたとたん頭がよくなる!
NHK『テストの花道』制作チーム

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