保育園を舞台にしたミステリ&恋愛小説「ふたつめの庭」大崎梢 

大崎梢の「ふたつめの庭」を読みました。

保育園で保育士として働く美南(みなみ)は、自分の顔に化粧をするより、画用紙にゴリラの絵を描いている方が楽しい。4歳児のクラスを受け持っているが、日々トラブルが絶えない。
美南のクラスの旬太の父は、離婚してから、子育てのために定時退社しやすい部署に移ってシングルファーザーとして子育て中。

保育園の子どもたちとその保護者たち、保育園によく顔をだすイラストレーターのカツミといった人々とのかかわりの中で出会うミステリというほどでもない小さな謎と、なんだかもどかしい恋愛模様を描いた小説です。

子どもたちと通った保育園のことを思い出しながら、読んでいました。
園庭で行った夏祭り。クリスマス会は、保育士さんのお友達というロックバンドが出演してたこと。子ども同士のトラブル。そして子どもたちが読んでもらっていた紙芝居や絵本・・・。懐かしいなあ。
保育園のたくさんの思い出がよみがえりました。

というわけで、いろんな意味で楽しめた小説でした。

ふたつめの庭ふたつめの庭
大崎 梢

新潮社 2013-05-22
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「卵をめぐる祖父の戦争」デイヴィッド ベニオフ  

前から気になっていてなかなか読めなかった本「卵をめぐる祖父の戦争」をようやく読みました。
評判通りの読み応えのある作品でした。

作家のデイヴィッドが、祖父に戦争の話を聞かせて、と頼むところから始まります。
1924年の冬、ドイツ包囲下のレニングラードに暮らす17歳だった祖父は、死んだドイツ兵の所持品を略奪した罪で捕まり、軍の大佐の娘の結婚式のために卵を調達することを命令されます。どこにも食糧がなく誰もがひもじい思いをしている中で、卵だなんて・・・。相棒は、脱走兵として捕まったコーリャという饒舌な青年兵。
二人の珍道中というか、冒険の旅の行方は・・・。

戦時中の暮らしの過酷さや、生き延びることの大変さの中での、二人の若い男たちのユーモアあふれる会話。
皮肉な運命や、女性との出会い。
たった数日間の出来事なのに、祖父の一生の中では最も密度の濃い一週間だったのでしょう。

これを読んでいる間、現実を忘れてどっぷりと物語の世界に浸り充実した読書の時間を過ごせました。
おすすめの1冊です。

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)
デイヴィッド ベニオフ 田口 俊樹

早川書房 2011-12-05
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