「よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純」 

「よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純」を読みました。

四大公害病の一つとして有名でありながらも、過去のものと思われがちな水俣病。
しかし、現在も水俣病の患者さんたちは病に苦しんでいる。
症状がありながらも水俣病と認定されず保障されていない人たちもまだ大勢いるという。

この本は、患者の立場にたって水俣病に生涯かけて取り組んできた原田正純医師の生涯を描いています。
原田医師が、どうしていつも患者さんの側に立つことだけを考えて行動できたのか?という筆者の問いかけに、子どもの頃の話から始めるのです。
熊本大空襲のときに、逃げて行った先で兵隊から銃剣を向けられ、大きな力をもつものがいうことは信じられない、と感じたことが原点となっているのかもしれないと語ります。

医師になってから、水俣病の調査に関わり、もう来ないでくれ、という患者さんの家族からの言葉に、それならと直接家を訪ねることにし、待っていただけでは見えない真実を探り出していきます。

原因がわかるまで、いや原因がわかってからも残る差別の問題。
この本の中で一番印象に残っているのは、公害の起きたところに差別が生まれるのではない、もともと差別のあるところに、公害が起きる、もしくは起こされている、と述べているところ。
社会的な弱者が被害者になってしまう仕組みを指摘しています。
福島の原発事故についても水俣の経験が生かされていない、と。

この本は、今年の読書感想文の課題図書になっており、多くの小学生に読まれることでしょう。
この本を通して、水俣病や公害について、そして原田医師の生き方について、多くの小学生に知ってもらうことができるのは嬉しい気がします。この本からいろんなことを学んでほしいと思います。

よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純 (ヒューマンノンフィクション)よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純 (ヒューマンノンフィクション)
三枝 三七子

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「アヴェ・マリアのヴァイオリン 」香川宜子  

「アヴェ・マリアのヴァイオリン 」を読みました。

徳島に住む14歳の女の子あすかは、ヴァイオリンを習っていて将来はヴァイオリンが弾けるような仕事がしたいと漠然と考えているが、親は医師になれ、という。ある日、楽器商から紹介され古いヴァイオリンと出会う。
そのヴァイオリンの来歴を知りたいとポーランド人のカルザス氏と会い、もともとの持ち主だったハンナの話を聞く。
ハンナは、アウシュビッツ強制収容所で音楽隊にいたのだ・・・。

収容所で待ち受けていた過酷な運命。
ヴァイオリンの腕前のおかげでハンナだけは命が助かったが、家族は全員亡くなってしまう。
残忍なナチス親衛隊のために音楽を演奏しなくてはならないという音楽隊のメンバーの苦悩。
他のユダヤ人はみな死んでしまうのに自分だけ助かっていいのか、という思い。

この本で読書感想文を書くなら、音楽が人間にどういう影響を与えるか、ということについての感想を述べてみたり、音楽を習っている人なら、音楽が自分にとってどういう意味を持つか、ということについて書いてみてもいいかもしれませんね。
主人公あすかが将来について悩んでいたように、自分の将来について、自分が思っていることと親が思っていることのギャップについて述べるというのもいいのでは。

アヴェ・マリアのヴァイオリン (単行本)アヴェ・マリアのヴァイオリン (単行本)
香川 宜子

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この本は、第60回青少年読書感想文全国コンクールの高校生の部の課題図書になっています。
他の課題図書は、次のようなものがあります。(高校生の部)
路上のストライカー (STAMP BOOKS)路上のストライカー (STAMP BOOKS)
マイケル・ウィリアムズ さくま ゆみこ

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課題図書に選ばれるのは良書ばかりですので、ぜひ読んでみてください。
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