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「ネバーホーム」(レアード・ハンド) 

「ネバーホーム」を読みました。

南北戦争時代のアメリカ。コンスタンスは、男装して兵士として戦場に向かいます。
小柄で優しくて家事が得意な夫バーソロミューを農場に残して。

コンスタンスは、鉄砲の腕前を生かして活躍、優しいふるまいから伊達男アッシュと呼ばれるようになります。
周りの男たちは彼女の正体に気づきませんが、大佐だけは見抜きます。

戦闘や、ケガをしての闘病、濡れ衣でとらえられたり、と悲惨な状況の合間に、夫のバーソロミューへの愛情あふれる手紙や、心温まる思い出、そして亡くなった母親との対話が挟み込まれます。

哀しすぎるラストが忘れられない1冊。


ネバーホームネバーホーム
レアード・ハント 柴田元幸

朝日新聞出版 2017-12-07
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「学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション」(中野民夫) 

「学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション」を読みました。

本書は4章からなり、第1章では、「大学での参加型授業」として、東工大での少人数クラスのグループワークの様子などを紹介しています。
大教室での講義型の授業では、私語やスマホを見ていたり居眠りをしていたりする学生が、少人数のグループワークを行うことにより、必然的に参加型の学びになるという仕組みです。
教室の空間の作り方、グループ分けの仕方など、試行錯誤の末に出来上がったであろうやり方が具体的に書いてあるので、これから企画する人たちにとってはとても参考になります。
自己紹介の仕方は、A4用紙を4つに折って、それぞれの枠にマーカーで答えをキーワードで書きます。
4つの問いは、「どこ(出身)から来た誰(名前、呼ばれたい名前)」「好きなこと、得意なこと」「東工大に入っての第一印象は?」「夢(人生の、大学での)」。
最初に紙に書いてから話すと、話も明快で簡潔になり、グループ替えをしたときもこの用紙が使えるわけです。
その後のやり方は、ワールドカフェ方式で、講義で学んだことや読書で得たことをシェアしていきます。

今どきは大学でこういう授業があるのですねえ。
今後、何かを人に教える時は、こういうやり方を試してみたい、と思いました。

第2章は、ファシリテーションの基礎スキル。
これは大学の授業だけではなく、一般的な会議でも役立つもの。
以下、メモ代わりに内容の抜粋です。

ファシリテーションの5つの基礎スキルとして①場づくり、②グループサイズ、③問い、④見える化、⑤プログラムデザイン、を挙げています。
オリエンテーションのOARRというのも紹介されていました。
O=Outcome、どこまで行くのか、ゴール、目的と目標。
A=Agenda、どのように行くのか、大まかな流れ、プログラム。
R=Role、そこにいる全員の役割
R=Rule、参加の心得、グランドルール、お約束。

導入は、大人を対象にした場では、「チェックイン」が有効。「どういう人がどういう思いでここにいるの?」というお互いの思いを満たすために、全員が一人ずつ簡潔に話すやり方。初対面の人がいれば自己紹介を兼ねるが、おなじみのメンバーでも近況とか今の気分を話すと後がスムーズになるのだそうです。これは日常の会議にも取り入れてみたい。

ファシリテーターにとって大事な最初の「問い」の立て方は、次の5原則。
・共通で触発的な問いから
・身近で具体的な問いから
・ポジティブで楽しい問いから
・自分の体験から始める
・裁かれる恐れのない問いから

ワールドカフェを企画するときはいつもこの「問い」の立て方に悩みます。
次の時は、これを参考にしてみます。

第3章、第4章は、マインドフルネスや山伏の修行の紹介。
この部分は減らして、1章と2章だけで半分の値段にしてくれたら、何冊か買って周りの人に配りたい感じの本でした。

学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション
中野 民夫

岩波書店 2017-06-16
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「リーチ先生」(原田マハ) 

原田マハの「リーチ先生」を読みました。
海外のアーチストを題材にした作品をいろいろ書いてきた原田マハ。今回は、日本が舞台です。

イギリス人の陶芸家バーナード・リーチの生涯を、彼の助手として一緒に過ごした亀乃介の視点から描きます。
柳宗悦、濱田庄司といった民芸運動を担った人々や、高村光太郎など白樺派の人々との友情や交流。

日本の文化に魅かれるリーチと、海外の新しい芸術の潮流ゴッホやセザンヌに魅かれる日本人たちとの確執が面白かったです。

分厚いけれど読みやすくて、読み始めたらあっというまでした。

リーチ先生リーチ先生
原田 マハ

集英社 2016-10-26
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「ゴースト」(中島京子) 

本は読んでいたのですが、なかなかブログに書く時間が作れずにいました。
久しぶりに書きます。

中島京子の「ゴースト」を読みました。
タイトルそのもののゴースト=幽霊話の短編集です。

それでも人ではなくミシンだったり、廃墟だったりとひねりがあるのが中島京子らしいところ。
第4話の「亡霊たち」では、曽祖父の戦争の経験を読書でたどる高校生の話。

一番気に入ったのは、第5話の「キャンプ」でした。
読みなおしたくなる話です。

ゴーストゴースト
中島京子

朝日新聞出版 2017-08-07
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