「せっちゃんのごちそう」 

いつも辛口の評論で、世の中のあらゆる差別に立ち向かう辛淑玉さんの自伝的エッセイ集。

ひらがなの題名と、口をへの字に曲げた気の強そうな女の子の絵が描かれた表紙(なぜかAmazonで画像が出ない)から、絵本か子ども向けの本のような雰囲気だが、中身は重い。

在日朝鮮人という生まれから来る貧しさ。
空腹の身にはどんな食べ物もおいしく感じられたのだろう。
そして満腹の時におごってもらったものが食べられなかった時の悔しさ。
食べ物をめぐるせつない話がぎっしりとつまった一冊。

家族をめぐる話もまたせつない。
自分の生きたいように生きられなかった父や母たち。
一方、辛淑玉さんは、自分で道を切り開いて、生きている。
自分の生まれを肯定して。

この本が図書館の「日本人の伝記」コーナーに並んでいたことを知ったら、
著者の辛淑玉のさんは、きっと複雑な思いだろうなあと思ってしまった。

せっちゃんのごちそうせっちゃんのごちそう

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