「小さい“つ”が消えた日」 

音のない小さい”つ”が消えてしまったら?

文字にも魂があり、性格があるんだ、という小さい頃におじいさんから聞いた話。
五十音村に住んでいる文字たち。たとえば、『あ』さんは、自慢好きなおじさん。一方、『ん』さんは、一番謙虚でみんなの後ろにいることが多い。『は』さんはお金がない。(←破産)

村の宴会でそれぞれが自慢話をしていて、ケンカになりそうになった時、「小さい『つ』は、音がないから一番えらくない」と誰かが言いだした。
みんなは笑い出したが、小さい『つ』は、落ち込んで家出をしてしまう。
小さい『つ』がいなくなって、文章が成り立たなくなって人々は困ってしまい・・・。

この本を書いたのは、ステファノ・フォン・ローというドイツ人。
日本人にとっては当たり前の小さい「つ」が、外国人にとっては、とてもむずかしいものなのだそうだ。日本語学習で苦労したことから、この本の発想がうまれてきたという。
小さい『つ』がなくなると異なる意味になってしまう文章「広島に行った」⇒「広島にいた」、「訴えますか」⇒「歌えますか」などの例が面白い。

みんなに存在を認めてもらえなかった小さい『つ』が、みんなに探してもらうことになるというストーリーもよかった。
文字たちを擬人化した不思議な感じのイラストも味がある。

4384055145小さい“つ”が消えた日
トルステン・クロケンブリンク
三修社 2008-10-30

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