「猫を抱いて象と泳ぐ」(小川洋子)
小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」を読みました。
なんだか不思議な題名なのですが、読んでみたらなかみもやっぱり不思議な物語。
主人公は、リトル・アリョーヒンと呼ばれるチェスの名手。
回送バスに住む太った「マスター」にチェスを習う。
しかし、決して人前には姿を現さず、自動人形の下の狭いスペースに入って盤の下からチェスを指す。
孤独を愛し、友だちは、心の中に住む象のインディラと、女の子のミイラ、そして猫のポーンだけ。
彼がもっとも重視したのは、棋譜の美しさだった。
とても切ない話なのですが、詩的な文章と、チェスの奥深い世界に魅せられました。
作者の小川洋子さんは、チェスを全く知らなかったとのこと。
驚きです。
![]() | 猫を抱いて象と泳ぐ 文藝春秋 2009-01-09 by G-Tools |
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コメント
チェスの奥深さ
本当に不思議なお話でしたね!でもとっても小川洋子さんらしい。
とても切なくて、でもなすすべもなく胸の痛む内容でしたが、不思議と読後感はよかったです。
リトル・アリョーヒンを誇りに思うミラの強さにも心をうたれました。
なぎさんへ
なぎさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。
そうそう、切ないお話なのに、読後感がよい、不思議な本でした。
チェスの世界、もっと知りたいと思うけれど、この年で覚えられるものかな?なんて思っています。