「はみだしインディアンのホントにホントの物語」シャーマン・アレクシー 

「はみだしインディアンのホントにホントの物語」は、とっても面白いので、中学生や高校生の夏休みの読書におすすめです!

インディアン、といっても西部劇に出てくるような馬に乗っているインディアンではない。主人公のジュニアは、インディアン保留地に生まれ、家族も周りのうちのみんなも貧乏で、生まれつきの病気をもち、いじめにあっている、という不幸のオンパレードのような境遇にある。
でも、いじめから守ってくれるラウディという親友がいる。そして、人生をあきらめずに、保留地を出ていきなさい、外の世界には希望があるから、と言ってくれる先生がいて、ジュニアは、保留地の外の、白人たちのエリート学校に行くことにする。

35キロの道程を父に送ってもらったり、ヒッチハイクをしたり、時には歩いて(!)リアダン校に通い、異文化と触れ合うことになる。
挿し絵も多くて、これがまたいい味を出している。貧乏を隠すためにいろいろ苦労する様子が描かれたマンガも面白い。

貧しいインディアンたちに起こる不幸な出来事。アルコールに逃げるしかなかった周囲の人々とは違った人生を歩もうとするジュニアの生き方は、読む人を励ましてくれる。

白人の同級生たちの中でまったく異質の存在ゆえの悩み。それでも理解しあえる友人を作ったり、白人の女の子に惚れたり、と青春時代に共通する喜びや悩みも描かれる。

物語を盛り上げるのは高校対抗のバスケットの試合のシーン。「走れ!T校バスケット部」で読書の楽しみを知った中高生には、ぜひこの本も読んでみてほしい。こんなこと知らなかった!という発見や、こういう事は自分の周りにもある、という共感、そして何より読書って面白い!ということを実感できる本だから。

4092905149はみだしインディアンのホントにホントの物語 (SUPER!YA)
シャーマン・アレクシー エレン・フォーニー
小学館 2010-01-27

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本書の260ページに、主人公の好きな本リストが載っているので、日本でも発売されているものにはアマゾンのリンクを張っておきます。どれも面白そうです。
1.怒りの葡萄 (上巻) (新潮文庫)
2.ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
3.ビッグTと呼んでくれ
4.タンジェリン
5.フィード
6.触媒
7.見えない人間 (1)
8.フールズ・クロウ
9.愚か者のビン

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