「球体の蛇」道尾秀介
道尾秀介「球体の蛇」を読みました。
主人公の私(友彦)は17歳。両親の離婚により、乙太郎の家に下宿している。
乙太郎の妻・逸子そして娘・サヨの死。
サヨによく似た女性の正体と、彼女が出入していた家の火事。
それぞれの真相は?
真実を語ることがどういうことなのか。
忘れたい出来事は決して忘れることができない、と青春の心の痛みを描きます。
道尾秀介らしさのよく出た、読み応えのある作品でした。
![]() | 球体の蛇 道尾 秀介 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-11-19 by G-Tools |
題名の蛇は、「星の王子さま」に出てくる象を飲み込んだ蛇(うわばみ)から。
![]() | 星の王子さま (岩波少年文庫 (001)) サン=テグジュペリ 内藤 濯 岩波書店 2000-06 by G-Tools |
「星の王子さま」は、昔繰り返し読んだので、細かいところもよく覚えています。
↓いつもご協力ありがとうございます。

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コメント
はじめまして
読んだ本がけっこう共通していて、感想を楽しく読ませてもらいました。
私も「星の王子さま」は大好きで何度も読んでいたので、象を飲み込んだウワバミの絵はすぐに頭に浮かびました。
でもあのほのぼのとした話とこれはあまり結びつかないですよね。
読みながらけっこう辛いなと思った覚えがあります。
あきらさんへ
あきらさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
御返事遅くなりました。
やっぱりウワバミといえば、「星の王子さま」ですよね。私も繰り返し読んだものです。
読んだ本が共通している方とは、親近感をおぼえます。ぜひまた遊びに来てください。