「小さいおうち」中島京子 

中島京子さんの作品は、「イトウの恋 (講談社文庫)」が結構気に入っていたので、「小さいおうち」も読むのを楽しみにしていました。

昭和初期、戦前から戦中の東京の一軒家に住む夫婦と一人の男の子の生活を、その家に住み込みで働く女中タキの目から描いた小説。彼女の手記という形をとり、それを読む甥の息子である大学生の健史の感想がところどころ挟み込まれて現在と過去をつないでいます。
女中として最初に勤めた家の作家が語る「いい女中とは」という話が、物語の伏線になっています。

当時の人々の暮らし方を丹念に描写しているのも楽しめるし、最終章も、そういうことだったのか、とちょっとミステリ風味なのでした。

直木賞をとったので、図書館の順番待ちも長いですが、待つだけの価値はあると思います。

4163292306小さいおうち
中島 京子
文藝春秋 2010-05

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バージニア・リー・バートンの絵本「ちいさいおうち」は作中に登場します。私も子どもの頃読んでいました。懐かしいですね。
4001151065ちいさいおうち (岩波の子どもの本)
バージニア・リー・バートン
岩波書店 1954-04-15

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コメント

夏ですねぇ~
お元気でいらっしゃいますか??

私も少し読書をしてみました(笑)数少ない自前の本を読み返したりして^x-:

小さいお家(写真下)は大好きです。
写真上の小さいおうちも良いですねぇ~^x^

夏休み・・・読書感想文。懐かしいです~

emaさんへ

emaさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

絵本の「ちいさいおうち」、今は手元にないのですが、懐かしい絵本の一つです。
田舎に引っ越したちいさいおうち、そのまま幸せに暮らせるといいなあと、思います。

読書感想文、自分が学校に通っていた頃は、大の苦手でした(^_^;)
いつも夏休みの最終日までかかって四苦八苦して仕上げていたように思います。読むのは好きだったのですが、宿題となるとだめですね。今の子供たちも、読書感想文がきっかけに本嫌いにならないように、と願っています。

昭和モダンと住宅

東京武蔵野市にある江戸東京たてもの園には、平井家より少し立派ですが、昭和初期の文化住宅が移築されていて、赤い屋根のおうちの様子は、これらの家を思い出しながら読みました。当時の家は建設費も今ほど高くないので細かい「しつらえ」が随所にみられます。ちゃんと女中部屋もあるんですよ(^^)
「小さいおうち」は単なるホームドラマではなくて、時を隔てていろいろな要素がからみあう構成が面白かったです。

日月さんへ

日月さん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。
「江戸東京たてもの園」ですか!知りませんでした。面白そうですね!情報ありがとうございます。たくさんあって一日で全部見られるのでしょうか?
東京って、いろいろ見るところがあるのですね。時間があったら、ゆっくり遊びに行ってみたいところです。もちろん、涼しくなってからですが(笑)

牛くんの母さん☆こんばんは
女中さんって、いつの間にかいなくなっちゃいましたね。昔はちょっとしたお金持ちの家には必ずいたのにね。
タキさんはきっと「いい女中とは」を一生懸命に考えて働き続けてきたのでしょうね。
とても感慨深い作品でした。

Rokoさんへ

Rokoさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。
おばの手記を読む、という二重構造。戦前から戦中にかけての生活を丹念な調査に基づいてリアルに描いた秀作でしたね。

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  • [2011/08/27 20:36]
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『小さいおうち』 中島 京子

小さいおうちposted with amazlet at 12.03.12 中島

  • [2014/02/04 16:45]
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