「天国旅行」三浦しをん 

三浦しをんの「天国旅行」を読みました。

心中や死をテーマとした短編集ですが、暗い話ばかりではありません。
幽霊話もあったりして、それぞれ違った雰囲気の小説が7篇です。
三浦しをんって、やっぱりうまいですね。

私が好きなのは「初盆の客」。
変わった言い伝えや昔話を集めに来た学生に、農家の娘が話したのは、ウメおばあさんの初盆にやってきた客が語った不思議な話。ウメおばあさんは戦時中、別の男性と結婚していたという。ウメおばあさんの死に方は、辰造おじいさんの死に方をなぞるようだ、と家族はいうが・・・。

他に印象に残ったのは、「君は夜」。
夜になると「夢」というより「もうひとつの生」を生きる少女。眠りの世界では、昼間とちがう名前と生活を持つ。江戸時代に生き、夫の小平と貧しく暮らし、二人で死を選ぶ。
夢の世界の描写がとってもリアルなので、その後の現代での生活の話になってからは、なんだか失速した感じでちょっと残念。

4104541060天国旅行
三浦 しをん
新潮社 2010-03

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コメント

TBいたしました。
ちょうどお盆の時期に読んだりするのに格好の本だったかもしれませんね。
三浦しをんさんって、書くたびいろいろな貌が立ち現れるようなところがあって、これも、へー、こんなの書くんだとびっくりさせられていました。
なかなかの達人ですね。

時折さんへ

時折さん、こんばんは~。
コメント&TBありがとうございます。

三浦しをんさんの小説、確かにいろんなテイストのものがあって、毎回楽しませてもらっています。「神去なあなあ日常」なんかも好きな小説の一つです。
次はどんな小説でびっくりさせてくれるのでしょうか。楽しみです。

こんにちは。
こちらで紹介されてから、すぐ図書館にリクエストして・・ようやく今!手元にきました(^^
おもしろいです!私も「初盆の客」が一番好きです。
しおんさん、ほんとにバラエティに富んだいろんなもの書かれるんですね~。楽しめました。

るるる☆さんへ

るるる☆さん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

私の記事が8月ですから、4ヶ月待ちですか!三浦しをんさんの人気、半端じゃないですね。
待ったかいがあったようで、よかったです。

三浦しをんさん、今度はどんな小説を書くのかな・・・
小説の新刊が待ち遠しいところです。
エッセイも評判が良いようなので、読んでみようかしら。

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三浦しをん『天国旅行』

天国旅行著者:三浦 しをん販売元:新潮社発売日:2010-03おすすめ度:クチコミを見る 生死のあわいを生きる。 内容(「BOOK」データベースより) そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言

天国旅行(三浦しをん)

「心中」をテーマにした短編集。

  • [2010/08/16 12:44]
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