「犬部!」 片野ゆか 

「犬部!」は、まんがっぽい表紙から想像されるような犬をめぐるゆかいなお話ではない。
捨て犬や捨て猫の命を救うため、悪戦苦闘する大学生たちの様子をえがいたノンフィクションだ。

北里大学獣医学部の学生たちのサークル「犬部」。
そこに集まるのは、「犬好き」を通り越した「犬バカ」の面々。
自分の生活を犠牲にしてでも、動物たちを守るという、学生でなければできないような経験だ。

動物たちの世話といっても、ただ可愛がるだけではない。人間不信の犬や、病気をもっていて介護が必要な犬もいる。彼らの熱意には、ほんとうに感心させられる。

動物たちとの出会いや別れ、というドラマだけではなく、犬部という組織のあり方についても目を向けている。保護している犬が人を噛んだことにより、犬部は活動停止に危機におちいる。どこの組織にもあることだが、初期メンバーとあとから入ってきたメンバーとの思いの違いなども明らかになってくる。
その後、彼らは困難を乗り越え、名称を「北里しっぽの会」として再出発するのだ。獣医のタマゴたちの心温まる活動、応援したくなる。

4591117472犬部!
片野ゆか
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コメント

個性的な犬部部員たち

元街金の学生やら、犬に出会ってしまう体質やら、みんな本当に犬部に入るべくして入ったって気がします。

すきだったのは、他犬にお乳を出すハナコのエピソードで読みながら泣けました。

犬部の活動を知ると、動物を飼う時は最後までみとるつもりで覚悟をもって飼わないとだめだと感じますね。

日月さんへ

日月さん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

動物を飼うということは、最後まで命に責任を持つということを忘れてほしくないですね。

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「北里大学獣医学部 犬部!」 片野 ゆか

前から気になっていた「北里大学獣医学部 犬部! (ポプラ文庫)」を読みました。物語だとおもっていましたが、実在する動物愛護サークルを取材したノンフィクション。けれど、下手な小説よりも感動させられます。 北里大学獣医学部にある「犬部」は、捨てられたり、保護した犬や猫の世話をし、新たな飼い主を探す活動をするサークル。とはいえ、その行動は、サークルなどどいう生易しいものではなく、部屋は保護し...

  • [2013/10/22 13:37]
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