「背表紙は歌う」大崎梢 

大崎梢の<出版社営業・井辻智紀の営業日誌>シリーズ第2弾「背表紙は歌う」を読みました。

第1作の「平台がおまちかね」と同様、ひつじ君とよばれてしまう井辻くんが、書店を回って営業する中で出会う小さな謎や、巻き込まれたトラブルを解決していく短編集です。

「ビターな挑戦者」:井辻くんに暴言をあびせた男の正体は?
「新刊ナイト」では、かつての知り合いに会いたくないためにサイン会を行わない作家さんに、元同級生でサインをもらいたいという書店員にどう対応するか悩む井辻くん。
本の題名にもなっている「背表紙は歌う」は、新潟に出張した真柴くんと協力し合いながら謎を解きます。題名の意味は最後まで読んでなるほど、でした。
「君とぼくの待機会」は、日本有数の文学賞東々賞にノミネートされた作家にある噂が・・・。直木賞候補作が発表された今、とってもタイムリーなお話でした。文学賞をめぐって編集者や出版社、そして書店がこういうふうに動いているのね、と業界ものとしても面白かったです。
「プロモーション・クイズ」は、書店員さんによる本の紹介のコメントをめぐる話と、本の中に出てくるなぞなぞ。成風堂書店が出てきたのは、作者のサービスですね。

というわけで、どの作品も書店業界の裏話+ミステリー、なおかつ心温まるストーリーで、本好きな人ならきっと楽しめると思います。

4488025366背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)
大崎 梢
東京創元社 2010-09-11

by G-Tools


↓いつもご協力ありがとうございます。
にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ

関連記事

コメント

はじめまして。
「読み人の言の葉」まゆでございます。
トラックバックありがとうございました。

ひつじくん、いや、井辻くんを主人公にしたミステリ第2弾、いいですねえ。
とにかく本好きの心をくすぐる話で。
ぜひ続きを書いてほしいものです。
成風堂の「彼女」と出会う日は来るんでしょうかね。

まゆさんへ

まゆさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

ひつじくんと彼をめぐる人々によるストーリー、私も好きです。
まゆさんのブログには、私の好きな本がたくさん載っていて、なんだか嬉しくなりました。これからもどうぞよろしくお願いします。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://peacemaker9.blog113.fc2.com/tb.php/1214-e5e9695f

背表紙は歌う(大崎梢)

「平台がおまちかね」に続くひつじくんシリーズ第2弾。

  • [2011/01/10 13:39]
  • URL |
  • Bookworm |
  • TOP ▲

『背表紙は歌う』  大崎 梢  東京創元社

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」という噂を、書店営業仲間の女性が妙に気にしていて…。新人出版社営業部員・井辻くんのハートフル・ミステリ第2弾。「ミステリーズ!」掲載に書き下ろしを加え単行本化。『平台がおまちかね』の続編、短編連作集なん...

  • [2011/01/11 11:21]
  • URL |
  • みかんのReading Diary♪ |
  • TOP ▲

「背表紙は歌う」大崎梢

背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)(2010/09/11)大崎 梢商品詳細を見る 井辻智紀の勤める明林書房は規模としては中の中。文芸書を扱う出版社の中では一応、老舗と呼ばれている。往年のファンは多く、最近で...

  • [2011/01/13 23:10]
  • URL |
  • しんちゃんの買い物帳 |
  • TOP ▲

「背表紙は歌う」大崎梢

JUGEMテーマ:読書 地方の書店の動向をなぜか必要以上に気にする営業マン、訪問予定の作家を気にする曰くありげな書店員……。愉快な他社の営業マンたちに助けられながらも、出版社営業の新人・井辻智紀は奮闘する。《出版社営業・井辻智紀の業務日誌》第二弾! 「