「永遠の0」百田尚樹 

きのうは終戦記念日。
戦争と平和にかかわる本を紹介したいと思い、「永遠の0」を再読しました。

この小説は、百田尚樹さんのデビュー作。今、読んでもデビュー作とは思えない緻密な構成と文章力に感心させられます。

物語は、司法試験浪人をしている26歳の健太郎が、姉の慶子から、アルバイトを依頼されるところから始まります。
戦争中に亡くなった実の祖父のことを調べるのを手伝ってほしいというのです。
今のおじいちゃんは、亡くなった祖母の再婚相手であり、血の繋がりのある祖父については、母もほとんど知らないという。
わかっているのは、神風で戦死した海軍航空兵、ということだけ。
今調べないと、関係者がどんどん亡くなってしまい、知ることができなくなる、というわけで、ジャーナリストをしている姉のアシスタントとして、祖父のことを調べ始めるのです。

最初に会った人から聞いたのは、「奴は海軍航空隊一の臆病者だった」という言葉。
その言葉の本当の意味が、次々と祖父の経歴を追って、人に話を聞く中で明らかになっていきます。
ここから先は、自分で読んでみてください。

「永遠の0」は、私と娘のお気に入りの作品で、本当はもっと早く紹介したかったのですが、最初に読んだ直後はあまりの感動に、文章にすることができませんでした。
今回、再読して、あらためてこの作品に惚れ直しました。

若者が昔の人に話を聞く、という形式なので、戦争中の軍隊についての説明や、用語の説明もされており、若い人に戦争がどんなものであったのかを知ってもらうには、最適な本と言えるでしょう。

米軍と日本軍の発想の違い。日本軍がいかに人命軽視であったか。
戦争がいかに非人間的なものであったのか。
当時の若者がどのような思いで特攻機に乗って、死に向かっていったのか。

ぜひ、多くの中学生や高校生に読んでほしいと思います。
夏休みの読書におすすめの本です。

永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹

講談社 2009-07-15
売り上げランキング : 117

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。
にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ
関連記事

コメント

はじめまして

「どくしょ。るーむ。」のia.といいます。
この作品は言葉にするには重く、ズッシリとのしかかってくるような作品ですね。
こんな時代があったこと、こんな時代に懸命に生きた人がいたことを覚えておきたいと思いました。
私も大好きな作品なので、また再読したいです。

ia. さんへ

ia.さん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。
この作品、初めて読んだ時の感動が忘れられません。
おすすめの一冊です。

ちなみに、うちの娘は戦争ものでは「出口のない海」もおすすめ、と言っています。

いいです!よね

いつもお邪魔させて頂いております

わたしもこの本を夢中で読み、その後のジーンというかド~ンというか大切なものをもらったようなそんな気持ちを忘れられません

若い方に読んで頂きたいですね

かよりんさんへ

かよりんさん、こんばんは~。
いつも遊びに来てくれてありがとうございます。

「臆病者」というレッテルをはられた祖父の印象が読み進むに連れ変わっていく様子、そして驚きのラスト。
心に残る一冊です。

>若い方に読んで頂きたいですね
ほんとうにそうですね。

若い人たちに読んでほしい本

たしかに、若い人たちに読んで欲しい本ですね。
少し長いですが…。
語り継いでいかないと、日本がどういう戦争をしたのか、わからないままになってしまうでしょう。

ディックさんへ

ディックさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

この本は、私より先に娘が読んでおすすめ!と騒いでいたもの。
若い人にも十分この本の良さがわかると思います。

夏になるたびに読み返したくなる本でもあります。

牛くんの母さん☆こんばんは
特攻というものに対するイメージが全く変わってしまいました。
これまでは美化された情報しかなかったんだなぁと改めて感じました。
でも、本当の事を知るにつれ、彼らがどんなに辛い思いで戦っていたのかを知るにつれ、やるせない気持ちになりました。
ホントに、大勢の人に読んで欲しい本だと思います。

Rokoさんへ

Rokoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

命の大切さをあらためて教えてくれる1冊でした。
百田尚樹さんの本、ほとんど読んでいますが、「永遠の0」がベストです。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://peacemaker9.blog113.fc2.com/tb.php/1278-caf11a86

永遠の0(ゼロ)

著者:百田 尚樹 出版社:太田出版 感想: よく伺うブロガーさんが「とても良い」と記事にされていてた百田尚樹さん。この『永遠の0(ゼロ)』が初読みでした。 「日本のカミカゼ ...

  • [2011/08/18 00:31]
  • URL |
  • どくしょ。るーむ。 |
  • TOP ▲