「トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ」池上永一 

池上永一「トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ」を読みました。
19世紀の琉球王国を舞台にしたファンタジー歴史小説「テンペスト」のスピンオフ小説「トロイメライ」の続編です。

新米岡っ引きとして失敗や悩みも多かった主人公の武太も、続編の今回は、成長ぶりが見られます。
連作短編集で6篇が収められていますが、その中で私が好きなのは「職人の意地」と「芭蕉布におられた恋」ですね。
「職人の意地」では十貫瀬の料理自慢のをなり宿の3姉妹と、うるし工房の職人たちが、新作の菓子器と菓子のコンテストに参加する話です。料理自慢の姉たちにこき使われる末娘と、工房の師匠と兄弟子の手伝いで時間がない新入り弟子の二人が逆境にも負けずに挑戦します。
他の作品も、痛快な結末のものもあれば、現実的で悲哀にみちたラストに余韻がのこるもの、と色んなテイストの作品があり、飽きさせません。
正体がわからないままの人物もあり、続編が出たらまた読みたいです。

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池上 永一

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コメント

>「テンペスト」のスピンオフ小説
そんなものがありましたか…。ちょっとうずうずしてきましたけれど、未読本の山が高すぎるかなあ…。

ディックさんへ

そうなんです。「テンペスト」と同じ時代の琉球王国が舞台で、各章に「テンペスト」の登場人物がちらっと登場して、読者を楽しませてくれます。
こちらは連作短編で気軽に読めますので、そのうち読んでみてください。
寝る前に一章ずつ読むつもりが、面白くてついつい読み進めてしまいました。

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