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「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」ほか沖縄関連本 

5月15日は、沖縄返還の日。
今日は、沖縄関連本をいくつかご紹介します。

去年、沖縄に行く機会があり、その時に読んだ本なのですが、内容の濃さに圧倒されブログの記事が書けずにいたのが「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」です。
ノンフィクション作家佐野眞一さんが渾身の力を込めて書いたこの本は、沖縄問題について私が知りたかったことや、知らなかったこと、そして日本国民が知るべきことが詰まっています。

文庫版のためのまえがきには、次のような文章が載っています。
「東京が豊かで平穏に暮らしていけるのは、沖縄に米軍基地を押し付け、原発を福島に押し付けているからだと考える人間が多くいることも忘れないでほしい。」

著者は沖縄の戦後史を、聞いた時にはわかったような気にさせるがあとから考えると「それでどうしたの?」という疑問がわくような「大文字」言葉ではなく、物語を「語る」ような、活字だけで世界がくっきりと浮かび上がるような「小文字」言葉で書いていこうとします。

沖縄の警察、沖縄のヤクザ、商売人たち、沖縄の芸能の状況など、実際に起きた事件や出来事、人物を丹念に取材した本書は、多くの人に読んでほしいおすすめのルポルタージュです。

どの話も印象深いのですが、一つだけ紹介します。「琉球王朝・尚家の盛衰史」を読んで、首里城になぜ琉球王朝の財宝がごくわずかしか展示されていない理由がわかりました。沖縄戦の時に、王冠などの貴重な宝物を戦火から守るために隠したのだそうですが、戦争が終わって隠し場所に行ってみると、そっくりなくなっていたというのです。文化財の一部がアメリカから見つかったことから、米兵が持ち帰ったのだろう、とのこと。
また尚家の末裔が、尚家の財宝を台東区に寄付しようとして問題になった事件の真相にも迫っています。

戦後の沖縄について知りたい人はぜひ読むべき一冊と思います。

沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上(集英社文庫)沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上(集英社文庫)
佐野 真一

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小説では、「テンペスト」がおすすめ。以前書いた記事はこちら→「テンペスト」池上永一
今、NHKでドラマを放映しています。
テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)
テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)池上 永一

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テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫) テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫) テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫) 小説 琉球処分(上) (講談社文庫) バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)


子ども向けに書いてある沖縄の歴史の本がありました。
「月刊たくさんのふしぎ」の5月号「琉球という国があった」です。琉球という国がなぜ繁栄したのか、子供向けなのに考察が深いです。
月刊 たくさんのふしぎ 2012年 05月号 [雑誌]月刊 たくさんのふしぎ 2012年 05月号 [雑誌]

福音館書店 2012-04-03
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5月15日は、沖縄返還の日。今日は、沖縄関連本をいくつかご紹介します。去年、沖縄に行く機会があり、その時に読んだ本なのですが、内容の濃さに圧倒されブログの記事が書けずにいたのが「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」です。ノンフィクション作家佐野眞一さん...

  • [2012/05/18 19:28]
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