心に残る本「ぶたのぶたじろうさんは、だれかにてをふりました」

「ぶたのぶたじろうさんは、だれかにてをふりました」

「ぶたのぶたじろうさんは、だれかにてをふりました」は、「ぶたのぶたじろう」シリーズの9冊目です。
作者は、シュールな絵柄の絵本で子どもたちに人気のスズキコージさんと、「ともだちや」シリーズで有名な内田麟太郎さん。
スズキコージさんといえば、我が家では、「きゅうりさんあぶないよ」の人、ということになってます。
この二人のコラボですから、面白いこと間違いなしです。

１冊に３篇のお話がおさめられていて、「まるいいし」では、石の上でだれかが手を振ってくれたけれど、誰もいない、という状況。「くものうみ」では、山の上の雲の上に行ったら、海になっていた、というように不思議な世界をえがいています。

ぶたじろうさんたちの会話も、
「やあ、ぶたじろうさん。まことに、じつに、けっこうな、いい　おてんきですねえ」
「ええ、まことに、じつに、けっこうな、いい　おてんきですねえ。クマさん」
とこんな感じで、丁寧で、のんびりしていて、読んでいるほうもゆったりとした気持ちになります。

少し長めのお話を聞いてくれるようになったら、読み聞かせしてあげるのにぴったりの絵本です。