「ノーフォールト」(岡井 崇 )
「ノーフォールト」は、現役産婦人科教授の書いたサスペンス小説。さすがに手術のシーンとか迫力がある。
主人公は、大学病院で働く女性の産婦人科医師。当直の夜、臨時で行った帝王切開手術の患者が、術後に出血で亡くなる。赤ちゃんは救えたが、母親の命を救えなかったことに落ち込むが、さらに追い討ちをかけたのが、亡くなった患者家族による裁判だった・・・。
最後の「ラブレター」で、思わず涙が・・・。
現役の産婦人科教授が、小説を書いてまで、伝えたかったことは何か。
医師がどれだけ頑張っても、救えない命もあること。
家族を病魔で失った悲しみは、裁判という形では癒されないこと。
「無過失保障制度」が導入されれば、残された家族も医療者も救われるのではないか。
裁判やマスコミ報道によって医療者のやる気をそぐことは、医療を受ける人すべてにとってマイナスなのではないか。
日本の医療の危機的現状を知るために、多くの人に読んでほしい一冊。
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なお、本書は、「ミステリが読みたい! 2008年版 (2008)
- [2008/02/18 19:52]
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