「部活で俳句 (岩波ジュニア新書)」
岩波ジュニア新書「部活で俳句」を読みました。
底辺私立高の教師が、ダンス部を作りたいと言ってきた学生たちに、ダンス部を作る代わりに、俳句同好会に入ってダンスをやれ、と言い出します。廃部寸前の俳句同好会を何とかしたいと思っていた顧問の教師と、どうしてもダンスをやりたい高校生たちの思惑が一致して、ダンスと俳句のコラボが始まるのがⅠ章。
Ⅱ章「俳句は日常だ」では、高校生の日常、部活や学校生活、バイトや家庭の様子を詠んだ俳句を紹介。身近な風景も、こういうふうに俳句になると新鮮に感じられるのでは。
Ⅲ章では、「写す俳句 感じる俳句」として場面からではなく「思い」から分類した若者たちの俳句。これも面白い。
残りのⅣ章、Ⅴ章では、俳句の約束事や著者の考える俳句のあり方について書かれており、この本一冊で俳句の入門書として成り立つようになっています。
後半の教科書的な部分よりも、Ⅰ章の小説仕立てのような部分がもっと多かったらよかったのに、と思ってしまいました。
中学生、高校生、それ以外でもこれから俳句を始めたいと思う人におすすめの一冊。
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