小学生の読書におすすめの本「みんなの家出」藤田のぼる 

今日は、「みんなの家出」(藤田のぼる作、早川純子画)をご紹介します。

小学4年生の安田フミは、夏休みの宿題の読書感想文のための本を探しに図書館に来て、「どっちが家出?」という本に出会います。
本の中には、二人の女の子が登場します。一人は塾のことで親と意見が合わず、塾に行かずに電車で別の町に行き、親に心配されたりおこられたりする。もう一人は、犬のことで家族と意見が合わず、日曜日に料理を習いに出かけ、自立する準備をしていく。
2つの話を読み、どっちが家出だったのか、わからなくなったフミは、作者に手紙を書くことにする。
手紙の返事を、夏休みの宿題の「自由研究」にしてしまおう、という作戦である。

「どっちが家出?」作者の熊田文子は、読者からの手紙にどういう返事を書こうか迷います。作者自身にもわからないことがあるというのがなんだか面白いですね。熊田文子の家庭の事情も、介護施設にいる母のことなどが描かれていて、今どきの児童小説は、こういう話もでてくるんですね。

安田フミの同級生の男の子が夏休みに実際に家出をした話をはさんで、安田フミ、熊田文子のそれぞれ出さなかった手紙についても語られていきます。

劇中劇ではなく「本の中の本」、そして出した手紙と出さなかった手紙というちょっと凝った構成のお話。「自立」について、親との関係について、読んでいて考えさせられるところもいっぱいあるのではないでしょうか。
小学生の読書感想文にもおすすめの一冊です。

この本を読んで、作者に手紙を書いて自由研究に使おうと考える小学生はいるのかな? 実際の作者は返事をくれるのかな?なんて思ってしまいました。

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藤田 のぼる 早川 純子

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