「天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債」幸田真音 

図書館で色んな本を借りて読んでいる父が、最近読んだので面白かったのは・・・と、教えてくれたのが、幸田真音の「天佑なり」。私も読んでみました。
高橋是清の生涯を伝記というよりは小説仕立てに書いてあるので、読みやすく、上下2巻というボリュームですが、それほど時間がかからずに読み終えることが出来ました。

嘉永7年(1854年)に生まれ、生後数日で仙台藩足軽の家に養子に出され、10歳で英語を学ぶために横浜へ。その後もアメリカに留学したつもりが、奴隷として売り飛ばされたり、日本に帰ってからもいろんな職業につき、一言で言うと波瀾万丈の人生を送る。
酒での失敗もあったが、翻訳という自分にしかできなことで生活費を稼ぐことを思いついたり、学校を主宰して熱心に英語教育に打ち込んだこともある。ペルーの鉱山の開拓では詐欺にあって無一文になったが、誘われて実業界という新しい世界に入るときは鉄道会社の社長のいすをすすめれても、丁稚小僧から始めたい、という考えで臨み、日本銀行の建築現場の仕事から始めるのである。このあたりがとても印象に残っている。
若い時にアメリカに行き、世界的視野で日本を見ることができたこと、そして自分個人の利益ではなく国の事を考える人物だったことが、国債をめぐる一連の功績の源となったのだろう。
日銀総裁、総理大臣、大蔵大臣と歴任し、最後は軍事予算の縮小に軍部の恨みをかい二・二六事件において凶弾に倒れる。

銀行家としての生涯、今流行の半沢直樹よりも面白く、深いものがある。

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