「ブラックボックス」篠田節子 

先日、久しぶりに高校時代の親友に会いました。
それぞれの近況を語り合ったのですが、彼女が今面白い本を読んでいる、と紹介してくれたのが、篠田節子の「ブラックボックス」です。

深夜の寒い工場で、サラダの盛り付けをする労働者たち。その多くは海外からの研修生で劣悪な環境に置かれている。彼女たちは寮生活で三食を会社が提供する食材を食べているうちに体調が悪化する。

新しい農業の姿と称し、ハイテクな工場で作られる野菜。無菌状態で作られる野菜には、殺虫剤も不要。畑で作られる野菜より安全という触れ込みで、学校給食にも使われていくが、実は大きな落とし穴があった。

深夜のサラダ工場のパートとして働く栄美。農家の跡継ぎで新しい農業の形を模索したが、結局企業に踊らされた剛。栄養士として子どもたちの健康を守るために働く聖子。3人の目を通して、「食」と「環境」の危機を描いた作品。


これは小説だから創作だよね、そうであってほしい、と思いながら読みましたが、現実はどうなのでしょう。
買ってきて食べる食材や外食産業で提供されている食品が、どういうところで、どのようにして作られているのか私たちにはわからない。
未来の子どもたちに安全で安心な食べ物を保障するには、私たち大人が、農業や環境の問題について無関心でいてはいけないのだと思います。TPPに参加したら、遺伝子組み換え食品の表示制度がなくなってしまうわけですから、もってのほかです。

ブラックボックスブラックボックス
篠田節子

朝日新聞出版 2013-01-04
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コメント

レビューを読んでいるだけで、すっごく読みたくなりました。おもしろそう。

ゆうさんへ

ゆうさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

レビューはあまり詳しく書くとネタバレになってしまうので、ほんの一部しか紹介していません。
この本は、農業や食品の安全性をめぐる問題や、企業での内部告発に関する問題、外国人労働者の問題などいろんな分野のことが描かれていて読み応えがありました。
おすすめですよ。

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