読書感想文におすすめ「変装―私は3年間老人だった」
中学生の読書感想文に、この本はいかがでしょうか?
パット・ムーア著「変装―私は3年間老人だった」です。
老人問題の研究のために、自ら老婦人に変身し、いろんな体験をした若い工業デザイナーによるノンフィクションです。
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友人のメーキャップアーチストの力を借り、老人に変装したパットは、公園で老人たちと語り合ったり、老人問題を扱う学会に出席したり、ハーレムを歩いてみたりする。
老人たちがどのように扱われるのか、身をもって体験した。
特殊メークに加え、副木を膝の裏にいれて、包帯で固定したり、胴巻きを装着して、体型までも老人らしくする。身体的な制限の結果、老人たちが日常の生活の中で、どのように感じているのか、内面までも体験してしまう。彼女は「老人」として、生きたのだ。
老人問題を研究するために、このように「変装」して潜入するという手法をとることが、倫理的にどうか、ということや、実在しない人物に対して、「友情」あるいは「愛情」をもたれてしまうと、相手を傷つけることになるのではないか、などの悩みも紹介される。パットがいかに優しい人物かということを読者は知らされるのである。
今でこそ、「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」という言葉は小学生でも知っているが、そのような言葉がなかった時代に書かれたということが、この本のすごいところの一つである。
彼女はその後の仕事や人生において、この体験を生かし続けていく。(感想文では、彼女のその後の業績についても、調べて言及するのもいいかもしれない)
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古い本なので、アマゾンではユーズド商品しか出ていませんが、高齢者問題、福祉に関心のある学生には必読の書といっていいでしょう。一読をおすすめします。
![]() | 変装―私は3年間老人だった 木村 治美 パット・ムーア 朝日出版社 1988-05 by G-Tools |
- [2007/07/27 22:21]
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