「よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純」 

「よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純」を読みました。

四大公害病の一つとして有名でありながらも、過去のものと思われがちな水俣病。
しかし、現在も水俣病の患者さんたちは病に苦しんでいる。
症状がありながらも水俣病と認定されず保障されていない人たちもまだ大勢いるという。

この本は、患者の立場にたって水俣病に生涯かけて取り組んできた原田正純医師の生涯を描いています。
原田医師が、どうしていつも患者さんの側に立つことだけを考えて行動できたのか?という筆者の問いかけに、子どもの頃の話から始めるのです。
熊本大空襲のときに、逃げて行った先で兵隊から銃剣を向けられ、大きな力をもつものがいうことは信じられない、と感じたことが原点となっているのかもしれないと語ります。

医師になってから、水俣病の調査に関わり、もう来ないでくれ、という患者さんの家族からの言葉に、それならと直接家を訪ねることにし、待っていただけでは見えない真実を探り出していきます。

原因がわかるまで、いや原因がわかってからも残る差別の問題。
この本の中で一番印象に残っているのは、公害の起きたところに差別が生まれるのではない、もともと差別のあるところに、公害が起きる、もしくは起こされている、と述べているところ。
社会的な弱者が被害者になってしまう仕組みを指摘しています。
福島の原発事故についても水俣の経験が生かされていない、と。

この本は、今年の読書感想文の課題図書になっており、多くの小学生に読まれることでしょう。
この本を通して、水俣病や公害について、そして原田医師の生き方について、多くの小学生に知ってもらうことができるのは嬉しい気がします。この本からいろんなことを学んでほしいと思います。

よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純 (ヒューマンノンフィクション)よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純 (ヒューマンノンフィクション)
三枝 三七子

学研教育出版 2013-08-08
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