「快読『赤毛のアン』 」菱田信彦 

「快読『赤毛のアン』は、英米の児童文学研究者の菱田信彦氏が、「赤毛のアン」を読み解いた一冊。

「赤毛のアン」が書かれた当時のカナダがどういう状況だったのか。
アンの話す英語は、付加疑問文を正しく使いこなし、言葉遣いについてきちんと教育を受け、高い意識を持った人物であるという印象を読者に与える一方、マシュウのセリフは、標準的でない英語を使っており教育レベルが高くない印象を受ける、ということ。
それぞれの登場人物の名前の語源、宗教の違い、出身や民族などについても言及し、アヴォンリーの町の住民たちの「階級構造」についても考察しています。
ジェンダーについての考察も興味深かったです。

また原文と3人の翻訳者の表現の違いを、それぞれの文章を抜き出して比較している章もありました。
村岡花子の訳は、英文を正確に和訳することよりも、作品の背景にある理念や感覚を日本の読者に紹介することに重きを置いているようだ、ということです。

快読『赤毛のアン』: こんな「アン」、見たことない! (フィギュール彩)
快読『赤毛のアン』: こんな「アン」、見たことない! (フィギュール彩)菱田 信彦

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若いころに繰り返し読んだ「赤毛のアン」。
今読むとまったく違う感想を持つのか、それとも当時と同じように楽しめるのか、どちらなのでしょう。
再読したくなりました。

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―
モンゴメリ 村岡花子

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コメント

こんにちは。
私も、はじめ村岡花子さんの訳で読み、大人になってから、松本侑子さんの訳で読み、最近東大の先生の解説本、読みました。
掛川さんの翻訳もあるそうですが、こちらはまだです。
またアマゾンで見たのですが、村岡さんの訳の改訂版?もあるらしいです。

ほっそさんへ

ほっそさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

私が「赤毛のアン」を初めて読んだのは、子ども向けに書かれたもので、アンがマリラとマシューの家にやってきて、間違いだと分かり、それでも二人の家に残ると決まるところまでの話だけが描かれたものだったような記憶があります。
その後、続編も含めて新潮文庫で全部読み、気に入った巻は繰り返し読んだものです。
懐かしいです。



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