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「対話型ファシリテーションの手ほどき」(中田豊一) 

「対話型ファシリテーションの手ほどき」を読みました。
副題が「国際協力から日々の日常生活まで、人間関係をより良いものにするための方法論」です。
薄い小冊子なのですが、中身はぎゅっと濃くて、得るものがいろいろありました。

途上国援助の現場、という人種も立場も文化も異なる人たちと、どうコミュニケーションをとり、現地の人たちが一方的に援助されるのではなく、自ら動き出す、そしてそれが継続するにはどうしたらいいか、という大きな悩みから生み出した質問の技法です。

「なぜ?」と聞かれると人は理由を考えたり、言い訳を考えたりします。
「どうですか?」「どうでしたか?」と聞かれても、何を答えたらいいかわからず、戸惑ってしまいます。
「いつもは?」ではなく、「今日は何時に起きましたか?」とか「今日は何を食べましたか?」と聞くと事実が返ってきます。
事実を聞く質問を重ねる中ではじめて、お互いに見えてくるものがある、というのがこの本の手法の極意のようです。

基本技能のまとめ
●5W1Hのうち、「なぜWhy」と「どうHow]を徹底的に避け、「何」「いつ」「どこ」「だれ」の4つの疑問詞を使う。「いくつ」や「いくら」もOK。
●「なぜ?」「どうだった?」と聞きたくなったら、事実を聞く質問の置き換える。どう置き換えたらいいかわからないなら、とりあえず「いつ?」と聞いてみる。
●「~したことがありますか?(経験)」「~を知っていますか?(知識)」「~を覚えていますか?(記憶)」というようなイエス・ノーで
簡単に答えられる質問をする。イエスならさらに「いつ?」などの質問でつなげていく。
●事実のほとんどは過去の出来事。「どう対処しますか?」ではなく「どう対処しましたか?」と過去形で聞く。

他には、答えが出るまで待つこと、相手がこたえられる質問をすること、など当たり前ですが、ふだんなかなかできていないことが書いてあります。

結論まで言わせずに、最後は相手に考えさせる、というテクニックも深いです。

他にも役に立ちそうなことが書いてあり、おりにふれ読みなおしたい本です。



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