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「サバティカル」(中村 航) 

中村航の「サバティカル」を読みました。

中村航は、大好きな作家の一人。繰り返し読み返す一番好きな小説については、まだブログに書けないままでいます。

「サバティカル」とは、長期勤続した大学の教員などが、1か月や1年間の長期休暇をもらって充電期間として過ごす制度のこと。
主人公は、転職することが決まったけれど、退職してから新しい職場に入職するまで5か月間のブランクができてしまいます。
この5か月間をどう過ごそうか、同僚を話しているときに「学生のころの夏休みと同じで、だらだらしてるとすぐに終わってしまう。ずっとやれなかったこととか、時間ができたらやろうと思ってたこととか、TODOリストにしてこなしていけばよい」とアドバイスをもらいます。

計画し、遂行する夏休み、として中学校の9教科、一つの教科に一つの課題を、自分でリストを作っていきます。例えば、国語は「ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読む」、社会は「古墳に行ってみたい」、美術は「油絵を描く」という感じ。これらを「Trello」というアプリで管理していきます。

風景スケッチをするために通った公園で出会った老人との交流。二人で将棋を指すことになり、老人の過去について聞きます。
そこから新たな出会いがあり・・・。

本の帯に書いてあるので、ここで書いてもネタバレにならないと思いますが、主人公は「アセクシャル」。他者に対して恋愛感情を持つことができないタイプの人間。彼が前の恋人と別れた理由が明かされていったり、新しく出会った女性との交流の中で変わっていく様子が描かれ、心温まる一冊でした。

中村航ってやっぱり好きだなあ。

サバティカル
サバティカル
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中村 航
朝日新聞出版
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たまたま、こちらの本も同時期に読んでました。
アセクシュアルについて知りたい方は、これを読めばすべて書いてあります。
LBGTはこのごろ広く知られるようになってきたけど、アセクシュアルはまだ知られていないようです。当事者はやはり差別されたり、いろいろつらい思いをしていることがわかりました。知ることは大事ですね。

見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて
ジュリー・ソンドラ・デッカー
明石書店 (2019-05-12)
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