鮮烈なノンフィクション「潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景」
海に沈んだ遺体を引き上げるプロフェッショナル、潜水士の吉田浩文。
彼の生い立ちから、2011年の東日本大震災後の創作活動まで、詳細に描いた本書「潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景」は、ノンフィクションなのだが、吉田の内面まで赤裸々に綴っている。
徹底した取材によって描かれたのか、著者の想像力なのかわからないが、どちらにせよ、この1冊はとてもインパクトが強いものだった。
酸素ボンベの残量が少ない中でも、救助に向かわなければならない状況。
飲み屋で近くにいた客から投げかけられた心無い言葉。
公的な機関ではないから費用が掛かっているのに、遺族に支払いを拒否され自分で負担する羽目になる理不尽さ。
それでも自分しかできないという自負があるから、海の底に向かう姿。
読みながらも、いろんな思いが渦巻く。
秀逸なノンフィクションに出会えた。
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コメント
読みました!
さっそく読みました!
よかったです。
そのうち感想をアップしたいと思います。
紹介ありがとうございました。
ちかおばちゃん様
ちかおばちゃん様
コメントありがとうございます!
このごろ、本を読んでもブログに書くことが少なくなっていましたが、コメントをもらうと励みになります。
これからもよろしくお願いします。