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「地方別方言語源辞典」 

「地方別方言語源辞典」は、各地方の代表的な方言の語源を解説したもの。
北海道・東北北部、東北南部、関東、甲信越、東海、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄という大きなくくりで分けられており、語の解説の中でその中でもどの地域で話される方言か、言及している。

面白いと思ったのは、「かっぱり」の語源。岩手・秋田の方言で、「水たまりや川などに落ちること」。語源について、「かっぱ」と関連させる語源説があるが、これでは「きゃっぱり」の語形の変化が説明できない、とし、「かわはいり」(川入り)に由来するもの、としている。なるほど。

宮城の方言として、「じゃす」(伸縮性のある運動着。ジャージ)も取り上げられており、語源としては、(1)昭和20年代にラガーマンの用いていた「ジャッシー」が「ジャス」に変化して定着。
(2)「ジャージー」→「ジャーズ」→「ジャス」と変化した。
(3)県内の大手スーパーの売り出し広告に「ジャージスーツ」(ジャス)と表記されたものが広がった。
などの説があるが、(3)説が有力か、とのこと。
これも知らなかった。

東北地方の基本方言(と私が思っている)「いずい」が取り上げられていないのが、残念。

本書では、「日葡辞書」というのが、参考文献として多くあげられている。これは、日本語をポルトガル語で説明した辞書で、イエズス会の宣教師たちにより編纂され、1603~04年に刊行されたもの。見出し語がローマ字で書かれていて、当時の発音を知るのに極めて有益とある。
400年前に作られた辞書が、今でも役に立つなんてなんだか楽しい。

以前、宮城県の県北地方の方言について、調べたことがあるが、このときは、古語辞典が有用と教わった。文化の中心(京都、江戸)から離れるほど、昔の言葉が残っているのだそうだ。

時代とともに変わっていく言葉、そして変わらずに残っている言葉。どちらも面白い。

総合学習などで、方言調べをする子どもたちにも、役に立つ本。

地方別方言語源辞典地方別方言語源辞典
真田 信治 友定 賢治


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