「ばっちゃん―助けられた繁殖犬たち」 

「ばっちゃん―助けられた繁殖犬たち」は、劣悪な環境におかれていた94匹の繁殖犬(子犬を産ませる目的で飼われていた犬)と、犬たちを助けたボランティアの人々の話。

犬たちは、ろくな食べ物も与えられず、じめじめした囲いの中に閉じ込められていた。
ボランティアの人たちは、犬たちを助けだし、動物保護管理センターに連れて行き、お風呂に入れ、薬を与え、引き取ってくれる人を探した。月に一度の譲渡会の日まで生き延びられなかった犬も多かった。

ペットショップにいるかわいい子犬たち。
その親はどこでどうしているのか、これまで考えたこともなかった。
生んだばかりの小犬たちと離された母犬は、どれだけつらかったことか。
ボランティアの宮崎さんにひきとられた「ばっちゃん」という犬は、ぬいぐるみを自分の周りから離さなかったという。

去年の夏休み、息子が動物愛護センターの飼育体験に行った。
一日、犬やウサギ、ポニーなどの動物の世話をしてきたのだが、動物愛護センターって、夏休みの飼育体験以外は何をしているのだろう、と思って調べてみて驚いた。
一年に何千頭もの犬や猫を処分している場所だったのだ。
ごく一部の犬は、死なせずに残し、月に一度の譲渡会で、希望者に譲っている。
その条件は、犬の世話についての講習会を受け、大切に飼い続けること。

犬の種類にも流行があり、流行っている犬を飼いたいと子どもたちは思うわけだが、そのためには、繁殖犬はひたすら子犬を産み続けなければならない。
流行らなくなったら、どうなるのだろう。
ペットショップで売れ残った子犬は、どうなるのだろう。
いろいろ考えさせられた。

写真集であり、文章には振り仮名も付いているので小学生にもおすすめ。
読書感想文も書きやすそう。

ペットショップの前を通るたび、子どもに「犬ほしい~!」とねだられて困っている方にもおすすめ。
この本を読ませたら、安易な気持ちでペットショップで犬を買いたいと言わなくなると思う。

ばっちゃん―助けられた繁殖犬たちばっちゃん―助けられた繁殖犬たち
井上 夕香


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