「ラブコメ今昔」(有川浩)
「ラブコメ今昔」は、自衛隊を舞台にした恋愛小説の短編集。
有川ワールド全開だ。
1作目の「ラブコメ今昔」は、結婚20数年の夫婦の話。どこが面白いのかなと思いながら読んでいてラストでやられた。
だから、巻末の「ダンディ・ライオン」が嬉しかったわけで・・・。
「広報官、走る!」では、時間にルーズなテレビ局の人々と、五分前行動を体に叩き込まれている自衛官とのギャップが面白く、その調整に走る2人(ADと自衛隊の広報官)が主人公。
現場から乖離したセリフを入れてしまった脚本家には、取材をしっかりやっている有川浩ならではの皮肉も込められている。
前作の「クジラの彼」でもって、自衛官も人の子、こんな素敵な男性も女性もいるよ、というストーリーを書いてきた有川浩だからこそ、自衛隊側もいくらでも取材をさせたり、情報提供をするのだろうな、と思った。
自衛隊の方々が自分の命を顧みず頑張ってくれているのはよくわかったけれど、有事のことなど考えなくていいような、平和な世の中になってほしい、と私は思う。
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- [2008/09/01 20:18]
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コメント
自衛隊への意識がかわった小説
前回のクジラの彼もそうでしたが、ラブコメ今昔でも自衛隊への意識が変わった作品でした。
今回の方が「有事」や隊員の死、海外派遣など深刻な問題もあり、ラブコメ以上にビターなテーマでした。
私はラブコメ今昔で登場した自衛官たちの意識の高さが印象的でした。
>有事のことなど考えなくていいような、平和な世の中になってほしい
本当は、牛くんの母さんのおっしゃるように、有事など起こらない世界がいいですよね(^^)
日月さん、コメントありがとうございます。
自衛隊側は、自分たちのよき理解者として、有川浩にはいくらでも取材協力するのでしょうね。
有川浩の作品はとっても面白いのだけれど、このまま自衛隊の宣伝小説に突っ走ってしまうのも困るな、と思ったりもします。
有事のためなら家族が死ぬ覚悟もできている、というのが当たり前になってしまったら「やばい」のでは、と思っています。
牛くんの母さん☆こんばんは
いざという時のことを真面目に考えている自衛隊の人たちがいるからこそ、わたしたちは安心して生活できるのも確かだし、でも有事があっては困るというのも事実です。
楽しいだけでなく、色んな事を考えさせられる本でした。
Rokoさん、こんばんは〜。コメントありがとうございます。
私の知り合いの自衛隊の方々も、皆とっても真面目な方たちばかりです。
彼らが人を殺したり、殺されたりするような「戦争」ができる国にしてはいけない、と私は思っています。