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【ノンフィクション】山本 譲司 「累犯障害者」 

山本 譲司「累犯障害者 ~塀の中の不条理~ 」を読む。

日本の福祉行政がいかに貧困か、ということがわかる一冊。
本来なら福祉行政が関わって援助すべき障害者が、犯罪を犯して、刑務所の中に入ることではじめて人間らしく扱われると言うのは皮肉なことだ。

下関駅放火事件の犯人は、「でも、火をつけると、刑務所に戻れるけん」と著者に語っている。
足が悪く、強盗したあとに走って逃げることもできないのに、強盗犯に仕立て上げられてしまった障害者もいる。
健常人とコミュニケーションをとることが難しい聴覚障害者の世界についても、ふだん知ることがなかった。

著者は、自分の獄中での体験とその後の取材をもとに、本文の最後で以下のように述べている。
 
 障害者を刑務所の「入口」へと向かわせない福祉の必要性を、痛感せずにはいられない。

日本の福祉はこのままではいけないと、あらためて考えさせられた。

4103029315累犯障害者
新潮社 2006-09-14

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文庫版も出ました。
4101338728累犯障害者 (新潮文庫)
新潮社 2009-03

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コメント

はじめまして

はじめまして。
この本は私も以前に読みましたが、
実に勉強になりますよね。
色んな人に読んでもらいたい本だと私も思います。

コメントありがとうござます

シン@偽哲学者さん、
コメントありがとうございます。
本ブログおすすめの本ランキング1位の方からコメントもらえるなんて、なんだか光栄です(^_^)

シンさんのブログの感想も読ませていただきましたが、福祉の本来のあり方、警察や検察のあり方など、考えさせられました。
現場や気がついた人が変えていかないと駄目なのでしょうね・・・。

トラバありがとうございました。
山本さんは、きっとこういうことを伝える役割を与えられて、この世に生まれたのでは、とまで思ってしまいました。
すごい本でしたね!

sakura-kanadeさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。
いろいろ考えさせられる本でしたね。
こういう良質のノンフィクション、もっと読みたいです。

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