川端 裕人「川の名前」
この作家(川端裕人)をこれまで知らなかったとは、うかつだった。
近所の本屋では、ハヤカワ文庫の品揃えがよくないせいか、もっぱらアマゾンで本を買っていて本屋で文庫本の棚を真面目にチェックしていないせいか・・・。
どなたかのブログで、この作家の本を誉めているのを見かけ、何冊かあるうちから、まず「川の名前」を選んでみた。
「川の名前」は、小学5年生の夏休みの自由研究の課題選びから始まる。
あらら、もう少し早く読んでおけばよかった、なんて思いながら読み進めたが、この本に出てくる小学生たちは、「みんながあっと驚くような研究をやろう」と何かたくらんでいる。
カメラマンの父と海外暮らしが長かった菊野脩。
川の生物についてやたら詳しい河邑浩童。
ケーキ屋の息子で妹思いの亀丸拓哉。
この3人で、家の近くの川にいる「謎の生き物」についての観察を始め、それがある事件に巻き込まれるきっかけとなり、少年たちの冒険が始まる。
ネタバレになるといけないのでこれ以上は書けないが、川という身近な自然と人間のかかわり、野生生物の保護についての考え方などいろんな問題を提起している。
今の子どもたちは、こんなふうに自然に触れることが少ない。田んぼの周りのほんの小さな用水路でさえ「危険!入ってはいけません。○○小PTA」と書いた看板が掲げられている。まして、川に子どもだけで近づくなんて禁止されているのだ。
今の小学生たちに、この本に出てくるような冒険は、実際には無理かもしれないけれど、せめて本の中だけでも楽しんでもらえたらいいな、と思う。いや、この本を読んで、携帯ゲーム機で遊んでばかり、ではなく、自然と触れ合う楽しさ、自然の奥深さなんかを知ってもらえたらいいと思う。
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- [2007/09/14 00:05]
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