「平台がおまちかね」 大崎梢
「平台がおまちかね」は、出版社の新人営業部員が主人公の、書店や出版業界を舞台にしたミステリ。殺人事件などは起きずに、日常に潜む謎を解決していくという、米沢穂信や坂木司の系列(?)のミステリです。
5つの章からなる連作短編で、不思議な出来事や事件を、主人公の井辻智紀と、その周りの人々が解決していきます。
書店業界が舞台ですから、本の話題もたくさん。
架空の本もあれば、実在の本も登場します。「ときめきのポップスター」では、各出版社の営業マンが、みんなが忘れているような他社の文庫にポップをつけて売上を競う、なんてアイデア面白いし、そこに登場する10冊の本も、未読のものは思わず読みたくなってしまうようなポップが付けられています。
よくいく本屋さんの舞台裏や、出版社の営業という、これまで知らなかった職業が描かれているのも興味深いです。
町の本屋さんが、大型書店の影響で経営が厳しくなってつぶれていく話などは、読んでいてつらかった。この頃、特色のある書店って、少なくなりましたよね・・・。私もアマゾンだけでなく、本屋さんでももっと本を買おうっと。
実は・・・この本を読みながら思い浮かべていたのは、ヘタレオオカミさん(笑)
だって、主人公の井辻くんが「ひつじくん」と呼ばれていて、いじられキャラなんですもの。
もしかして、モデルだったとか?同じ業界だし。
(おこらないでね>ヘタレオオカミさん)
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- [2009/01/15 20:00]
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コメント
牛くんの母さんこんにちわー
大崎梢、読まれたのですねー!
出版業界で起こるミステリー、ヘタレも堪能させていただきました。
ヘタレをイメージして読まれたのですかっ!?Σ(・□・;)
ヘタレがモデルだったら嬉しいですけど、
いじられレベルはヘタレのほうが上ですよ?(笑)
ヘタレオオカミさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
お休みして少しは体調が戻られたようでよかったですね。
大崎梢、なかなか面白かったです。書店業界の方が読んでも面白いのですね!
他の本も読んでみたくなりました。