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山田 規畝子「壊れた脳 生存する知」 

山田 規畝子「壊れた脳 生存する知」は、繰り返す脳卒中を乗りこえ、医師として働く著者の手記。
高次脳機能障害の患者にとって、現実はどのように見えているのか、生活上困難なのはどういうところなのか、を書き綴った稀有な記録である。

どうしてこの患者さんはこういう行動をするのか、不思議に思うような場面、たとえば、紙からはみ出して絵を書いてみたり、和式トイレの中に足をつっこんでみたり・・・。そういうことがどうして起きたのかを医師の目で分析しているのである。

繰り返す脳卒中の後遺症と戦いながら、仕事を続けている筆者からの教訓は、若くて元気なうちに何でも経験をしておくこと。脳の一部が壊れたとき、脳は残された機能を総動員して壊れた部分を補い、危機を乗り越えようとする。残った部分がわずかでも、それまでの経験を生かして判断していくしかない。経験がないことには、なにも引き出すことができないのだ。若い人も、そうでない人も、高次脳機能障害になる前に、勉強したり本を読んだり、映画や旅行などいろんな経験をつんでおいてほしい、というメッセージが印象に残った。

4062122685壊れた脳 生存する知
山田 規畝子
講談社 2004-02

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10月にはコミック版も出ました。
壊れた脳生存する知 (KCデラックス)壊れた脳生存する知 (KCデラックス)
成瀬 涼子 山田 規畝子


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