「やんごとなき読者」(アラン・ベネット) 

アラン・ベネットの「やんごとなき読者」を読みました。
ユーモアや風刺に富んでいて、笑ってしまうところも多かったです。

英国女王エリザベス二世が、70代で読書にはまったら?という設定。(日本ではこういう設定の小説は出版されないだろうなあ・・・)

犬の散歩中に出くわした移動図書館で本を借りる羽目になった女王。彼女は、厨房で働いていた少年(ゲイの著者が書いた小説ばかり読む)に導かれて、読書の喜びを知ります。これまでの人生を振り返ってもったいないと思ったり、作家たちを集めたパーティを開いてがっかりしたり、公務をさぼって読書にふけったり・・・。自らのことを「晩学の徒」と呼びながら、読書することによってこれまでとは違った見方で人間を見ることができるようになり、さらには書くことへと足を踏み出します。

読書好きの人間なら、わかるわかる、という部分と、女王という職業の人が、高齢になって新しい趣味にはまったらどうなる?周りの人はどう行動する?という設定が引き起こす様々な出来事。

もっと読んでいたいなと思うほど面白かったです。

原題は「The Uncommon Reader」。「やんごとなき読者」とはうまく訳したものです。

4560092257やんごとなき読者
市川 恵里
白水社 2009-03-11

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コメント

ほんと日本では皇族の方々に対してこういうユーモアと風刺に富んでいる作品は出版できないでしょうね~(^^;
日常的に読書をする人がこの本を読むと共感の嵐になること間違いなし!の作品でしたね。(^^)
ラストのセリフといいタイトルの付け方といい訳者のセンスが光る作品でもあるなぁと思いました。

板栗香さんへ

板栗香さん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

ユーモアと風刺、たっぷり楽しませてもらった一冊でした。イギリスの出版事情に詳しかったらもっと楽しめたのに、という思いもあります。

翻訳者の市川恵里という方、他にも何冊か出版しています。どの本も読んだことありませんでした。「西洋製本図鑑」や古書、読書関係の本を翻訳しているようです。

牛くんの母さん☆こんばんは
こういう想定がOKなイギリスがうらやましいですねぇ。
読書好きな女王陛下が身近に感じられて、とっても嬉しかったです~!

Rokoさんへ

Rokoさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

イギリスならではの設定、楽しませてもらいました。イギリスの現代小説に詳しかったらもっと楽しめたのかな、とちょっと残念でした。

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アラン・ベネット やんごとなき読者

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