「傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 」夏井睦 

「新しい創傷治療」というホームページで有名な夏井睦先生(形成外科医)の最新刊です。

夏井先生が提唱する湿潤治療(以前はラップ療法といった)の理論的根拠、具体的方法、消毒の歴史、消毒はなぜ傷に悪いのか、「化膿する」とはどういうことかなど、が書いてあります。傷を消毒しない、創面を乾燥させない、という二つのことを守るだけで傷が痛くなくきれいに早く治るのですから、これは素晴らしい方法です。ただし病院という治療の現場で、これまでの消毒薬を使ったやり方からがらっと変えていくのには大きな困難があるわけで、このあたりを「パラダイム」についての説明と合わせて解説しています。
パラダイムの話、皮膚と傷と細菌の話、そして最後の章「生物進化の過程から皮膚の力から見直すと・・・・ -脳は皮膚から作られた!?」では、夏井先生の考察が縦横無尽に語られます。

傷の治療法についてだけではなく、科学読み物としてとっても面白い本です。興味のある方はぜひ読んでみてください。

傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)
夏井睦


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我が家では以前から、夏井先生の方法で、子どもたちの傷の治療をしており、このやり方が正しいことは、子どもたちも体で知っています。すりむいたりすると、「ラップ貼って」と言ってきますから。
息子がやけどした時も白色ワセリンとサランラップで完治しました。

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コメント

次男は皮膚が弱く、皮膚のことや湿潤治療、興味あります。
読んでみたくなりました。
ご紹介ありがとうございます!

なずなさん、こんばんは~。
夏井先生の本は、たとえ話が多くて、わかりやすく面白いですよ。ぜひ読んでみて下さい!

今は医療界でも湿潤療法が常識になりつつあると感じます。
一般の方もハイドロコロイドの存在を知っている方が意外と多いように思います。
夏井睦先生のHPに行ってきました。
湿潤療法について詳しく載ってて興味深い!
私、今までキズパワーパッドを使うとき、同じものをちょっと長く貼りすぎていたようです。
勉強になりました。

rosewoodさん、こんばんは~。
いまはキズパワーパッドだけでなく、プラスモイストという創傷被覆材が発売されています。
一部の薬局やネットでも販売されていますので、試してみてくださいね。
販売している薬局のリストは、瑞光メディカルのホームページ(http://www.zuiko-medical.co.jp/moistp.html)か、夏井先生のホームページ(http://www.wound-treatment.jp/)に載っています。

牛くんの母さん☆おはようございます
この治療方法は本当に画期的ですよね。
傷だけでなく肌荒れにも効果があるので、化粧品だって置き換えられると思いました。

Rokoさん、こんばんは~。
私は子どもたちが小さい頃から、この方法で、傷を治しています。
手あれも、ハンドクリームを塗るのをやめたらすっかり治ってしまいました。たまに、ワセリンを塗る程度です。

夏井先生は、シャンプーも頭皮に悪い、温水で洗うだけのほうが、髪に優しいと主張されているのですが、さすがにシャンプーを止める勇気はまだないです(^_^;)

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ハイドロコロイドゲル(キズパワーパッド)

先日の階段落ちの時、たいへんお世話になったもの。 それはこの写真のハイドロコロイドゲル。 商品名はキズパワーパッド(ジョンソン&ジョンソン)。 階段落ちの後はあご、手首、足に擦り傷ができてました。 特にあごの擦り傷は、その摩擦で階段から滑り落ちるのを止め

  • [2009/07/17 19:59]
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