「沈黙のはてに」 

「沈黙のはてに」は、中学校の図書館から、娘が借りてきた本。
先生のおすすめ本のコーナーから借りてきたとのこと。先に読ませてもらった。

チャンダは、アフリカのある国に住む16歳の少女。
父の死や義妹の死、貧困、母の病気、性的虐待、といろいろな問題にひとりで立ち向かっている。
唯一人の友人エスターは、両親がなく、妹や弟と一緒に暮らすために、街でお金を稼いでいるが、周囲からは偏見の目でみられている。

文盲で騙される人が多い中で、チャンダが勉強したことを活用して、偽医者を見破り、母への薬を提供させたところは、痛快である。

周囲の人々の無知、無理解に苦しめられることもあるが、おせっかいな隣人のマ・タファは、なんだかんだ言ってチャンダたちを助けてくれていた。

後半は、エイズという病気に対する偏見がえがかれている。
暗いストーリーだが、ラストには、希望があるので、最後まで読んでほしい。

この本の著者はカナダ人で、アフリカを訪問して調査したうえで書いたもの。
アフリカの若い人たちが自分で書いた文学を読んでみたくなった。

沈黙のはてに沈黙のはてに
Allan Stratton さくま ゆみこ


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「父と暮せば」 

「父と暮せば」は、井上ひさしの戯曲。
以前、これの芝居・読み語りを観ました。
演じるのは、劇団民芸の佐々木梅治氏。台本を片手に、父と娘の会話を演じ分けるのですが、1時間20分の熱演の感動は今でも忘れられません。

3年前に広島で被爆した娘は、図書館で仕事をしていて出会った青年と幸せになることをためらっている。
「うちゃあ生きとんのが申し訳のうてならん」と、原爆で死んでしまった友人や家族のことを考え、自分だけ幸せになってはいけないのではないかと考える娘。
父は、その娘の「恋の応援団長」として登場する。
原爆という題材をとりあげながら、暗い話ばかりというわけではなく、ユーモラスに笑わせる場面や、しみじみとした日常の場面も多く、1時間20分があっという間であった。

大がかりな舞台装置もなく、たった一人で、これだけ人を感動させることができるというのは、井上ひさしの脚本そして佐々木梅治氏の演技力の両方の力と思います。
機会があったら、この芝居をぜひ観てみてください。

佐々木梅治氏は、劇団民芸他の舞台で活躍しているほか、声優としても数多くの作品に出演、「チャングムの誓い」ではチャングムの叔父、カン・ドック役で好演しています。

父と暮せば (新潮文庫)父と暮せば (新潮文庫)
井上 ひさし


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あとで、映画版もDVDで観ました。
こちらもよい映画でした。
父と暮せば 通常版父と暮せば 通常版
黒木和雄 井上ひさし 池田眞也


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関連して。
「夕凪の街 桜の国」も名作です。読書感想文の宿題は、漫画以外の本で、という条件が付けられているそうですが、この本は、漫画だけれども一級の文学作品です。これなら漫画でも感想文はOKといってくれないかな?
夕凪の街桜の国 (双葉文庫 こ 18-1)夕凪の街桜の国 (双葉文庫 こ 18-1)
こうの 史代


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「図書館革命」有川 浩 

「図書館戦争」4部作の最終巻「図書館革命」読み終えました。
今回は一冊まるごと一つの事件。
笠原郁は、突飛なアイデアを評価されたり、重要な作戦を一人でこなしたりと大活躍です。
大爆笑のシーンもあれば、スリリングな戦闘のシーン、ほろりと来る場面に、お約束の恋人たちのあつあつの場面も、と有川浩ワールド全開です!

図書館革命図書館革命
有川 浩


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未読の方は第一巻の「図書館戦争」からお楽しみください!
図書館戦争図書館戦争
有川 浩

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「茶色の朝」フランク・パブロフ 

はじめは猫だった。
茶色以外の猫を飼うことが禁止された。
次は、茶色以外の犬を飼うことが禁止された。
茶色の犬、茶色のネコを飼えばいいさ、他の色の犬や猫と同じように
かわいいから、構わないと思っていた。
なんだかおかしいとは思っていたけれど、何も言わなかった。
茶色のネコを飼っているのだから、安全だと思っていた。
ところが・・・。

一見、穏やかな日常のようでいて、実は恐ろしいことがおきていることに気が付いていない人々。
気がついたときには、遅かったのだ。
 
       *******************

フランク・パブロフの書いた「茶色の朝」は、短い物語ですが、フランスの人々に大きな影響を与えました。
巻末の高橋哲哉氏のメッセージは、ファシズムや全体主義に通じる現象に対し、「やり過ごさないこと」「思考停止をやめること」を訴えています。
多くの人に読んでほしい本です。

ナチスに迫害された、マルチン・ニーメラー牧師の言葉を思い出しました。

茶色の朝茶色の朝
フランク パヴロフ


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「図書館危機」有川浩 

有川浩「図書館」シリーズ第3弾「図書館危機」読みました!
一気読みです。

郁の堂上教官への思いは、青春そのもの、という感じですね。
毬江ちゃんへの小牧教官のプレゼントも、心がこもっていて素敵でした。
柴崎と手塚のこれからも気になるところです。

図書隊の階級章の花、菊かと思っていましたが、カミツレ(カモミール)だったんですね。
この花にまつわるエピソードも好きです。

4部作、残り1冊しかないのが残念です。早く読みたいけれど、もったいないような・・・。
別冊シリーズがあるのがうれしいかも。

図書館危機図書館危機
有川 浩


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