「竜と流木」(篠田節子) 

篠田節子の「竜と流木」を読みました。

太平洋に浮かぶ小さな島ミクロ・タタでは、泉の守り神として愛くるしい両生類「ウアブ」が住民から守られていた。
米軍を退役した父と日本人の母をもつジョージは、「ウアブ」の研究をしながら、半年は両親のいるグァムで過ごし、あとの半年は英語教師として日本で働いている。
ウアブを愛するジョージは、開発のためウアブが島の泉で生息できなくなること知り、別の島メガロ・タタにウアブを移住させる。
その後、メガロ・タタでは、真っ黒なトカゲのような生物に人が襲われ、致死的な感染症を発症することが相次ぎ・・・

島の原住民の暮らしと、リゾートにやってくる裕福な人々の暮らしの対比。
人間の営みによって失われる生物の種の保存。
異なる環境に移された外来種の影響。
そして、島に古くから伝わる伝説。

篠田節子はいろんなジャンルの小説を書いていますが、こういうパニック小説の第一人者ですね。

竜と流木竜と流木
篠田 節子

講談社 2016-05-25
売り上げランキング : 289702

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


こちらもおすすめ。
夏の災厄 (角川文庫)夏の災厄 (角川文庫)
篠田 節子

KADOKAWA/角川書店 2015-02-25
売り上げランキング : 97359

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「サイレント・ブレス」(南 杏子) 

「サイレント・ブレス」を読みました。

大学病院の総合診療科に入局して10年目の水戸倫子は、教授から訪問クリニックへの異動を言い渡されます。
患者さんに丁寧に話をする倫子は、同僚からは要領がわるいと見られていました。

慣れない訪問クリニックの仕事を通し、倫子はそれまで想像したこともなかったような人々の生活や生き方に触れます。
がん末期の患者さんの部屋をたずねる怪しいスキンヘッドの男の正体は?
重い障害があるけれど一人暮らしを選んだ青年が、あの日ボランティアを断った理由。
亡くなったばかりの遺体が消えてしまう事件。
現役の医師が書いただけあって、在宅診療の様子をリアルに描きながら、事件や謎が解き明かされるという一粒で二度おいしい小説でした。おすすめです。

サイレント・ブレスサイレント・ブレス
南 杏子

幻冬舎 2016-09-08
売り上げランキング : 11081

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

more

「静かな雨」(宮下奈都) 

宮下奈都さんの新刊「静かな雨」を読みました。

パチンコ店の裏の駐輪場で小さなたいやき屋さんを営むこよみさん。
彼女の作るたいやきは、とても美味しいと評判だ。
お店の常連となり、心を通わせるようになった行助。
こよみさんが事故で短期記憶を失ってからも彼女を支え続ける。

題名通り、静かに物語が進んでいきます。
覚えていられないことの切なさ。行助の優しさ。

帯に「著者の原点」と書いてあってどういうことかと思ったら、この作品は文學界新人賞を受賞したデビュー作なんですね。なるほど。

静かな雨静かな雨
宮下 奈都

文藝春秋 2016-12-12
売り上げランキング : 27385

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

犬好きの人におすすめの小説「シャルロットの憂鬱」(近藤史恵) 

近藤史恵の「シャルロットの憂鬱」を読みました。

不妊治療をあきらめた夫婦が、犬を飼うことにしました。初心者なので、子犬よりは、と紹介されたのが、もと警察犬のシャルロット。ジャーマンシェパードの女の子です。
夫婦にかわいがられ、近所の犬を飼っている人たちと関わったりする中で、次々と起きる小さな事件。
悪意のある人間も少しは登場するけれど、殺人などは起こらないので、そういうのが苦手な人でも安心して読めるミステリーです。
犬好きな人にはたまらないです。(ちなみに猫も登場します!)
わが家には小さな動物たちはいるけれど、犬はいないので、実家で飼っていた犬のことを思い出しながら読んでいました。

シャルロットの憂鬱シャルロットの憂鬱
近藤 史恵

光文社 2016-10-18
売り上げランキング : 118107

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


近藤史恵は他にも犬が登場する小説を書いています。
「さいごの毛布」は老犬ホームが舞台の小説。こちらもおすすめです。
さいごの毛布 (角川文庫)さいごの毛布 (角川文庫)
近藤 史恵

KADOKAWA 2016-10-25
売り上げランキング : 13917

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


他に犬を愛する作家といえば、馳星周ですね。
ソウルメイト (集英社文庫)ソウルメイト (集英社文庫)
馳 星周

集英社 2015-09-18
売り上げランキング : 89890

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


最後にもう1冊だけ。
犬が出てくる小説の中でも、稲見一良の「セントメリーのリボン」は絶品です。
セント・メリーのリボン (光文社文庫)セント・メリーのリボン (光文社文庫)
稲見 一良

光文社 2006-03-20
売り上げランキング : 106307

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

「はなとゆめ」(冲方丁) 

冲方丁の「はなとゆめ」を読みました。

「枕草子」はなぜ書かれることになったのか。
清少納言はどんな立場で宮中にいたのか。
平安時代の貴族たちの華やかな暮らしと、きびしい権力闘争。
そんなことが描かれています。

人が気が付かないことに目を向け、それを文章にした清少納言。
意外と引っ込み思案だったのね、などと親しみやすく感じる場面もありました。

長く読み継がれることになった「枕草子」。
学生時代には読んだけれども、今読み返したらまた違う感想を持つのかもしれません。

受験勉強の合間に、この本を読むと、古典や日本史がより身近に感じられるようになると思います。

はなとゆめ (角川文庫)はなとゆめ (角川文庫)
冲方 丁

KADOKAWA/角川書店 2016-07-23
売り上げランキング : 16998

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


↓ブログランキング参加中。よかったらご協力をお願いします。 
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村