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合格ラインが100点以上の仕事とは?「文にあたる」(牟田都子)を読む 

「文にあたる」は、校正を仕事としている著者によるお仕事エッセーです。

校正という仕事のあれこれについて、詳しく書いてあり、本を一冊出版するということが、こんなに大変なのか、という一端を知ることができました。本だけでなく雑誌などあらゆる印刷物で校正という仕事が必要とされ、チラシの場合、校正のミスで多額の損失を引き起こすこともあるといいます。

また、誤植が限りなくゼロに近かったとしても、ある人にとっては有害な本もあります。読む人を傷つけるような、ある特定の属性を持つ人たちへの差別や偏見を助長するような表現や内容についても目を配っているのだそうです。

校正は減点方式の仕事、「百点満点で採点するとしたら、合格ラインは百点以上。つまり、最低でも百点ということです。」というところが、自分のやっている仕事と似ているなあと印象に残りました。

本や活字、言葉に対する愛情があふれる1冊でした。
この本を校正する人はものすごく神経を使ったことでしょう。

「文にあたる」
単行本(ソフトカバー) – 2022/8/10
牟田 都子 (著)
‎亜紀書房



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アニメ化された「葬送のフリーレン」 

漫画はそれほどたくさん読むほうではないので、私が買っている漫画は、たいていドラマ化されたり、アニメ化されています。映像化不可能と思われた「ゴールデンカムイ」でさえ、アニメ化のあと映画にもなっています。

先日、私が買っているものの中でまだ映像化されていないのは、「パリピ孔明」と「葬送のフリーレン」くらいだ、と話していたら、どちらも今月になってドラマ、アニメの放映が始まることがわかり、びっくり。

というわけで、「葬送のフリーレン」のアニメも見てみました。
ほんわかしたり、しんみりしたり、いいですね。

ふだん、アニメは見ないのですが、これは見続けたいなと思いました。

こちらはコミックの第1巻のkindle版と紙の本。

「葬送のフリーレン (1)」
(少年サンデーコミックス) コミック – 2020/8/18
山田 鐘人 (原著), アベ ツカサ (イラスト)


葬送のフリーレン(1)
(少年サンデーコミックス) Kindle版
山田鐘人 (著), アベツカサ (著)



アニメのほうは、Amazonのプライムビデオでも見ることができます。→こちら

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人権とは?人間とは?を考えさせられる本「 ゴリラ裁判の日」 

手話を自由自在にあやつり、人間と会話するゴリラのローズ。
アフリカのカメルーンから米国にやってきて動物園で暮らすようになりますが、ゴリラの檻に侵入した4歳の男の子を救うために、夫のゴリラが射殺されてしまいます。
裁判を起こしたローズは勝つことができるでしょうか?

心優しく、ユーモアあふれるローズに読者は魅了されます。
動物よりも人間を優先する社会。
でも、そもそも人間とゴリラの違いって何?
言葉をつかえるゴリラに人権はあるの?

ラストまで一気読みでした。

ゴリラ裁判の日
単行本(ソフトカバー) – 2023/3/15
須藤 古都離 (著)


手話でお話したゴリラの実話はこちら。絵本もあります。

ココ、お話しよう
(自然誌選書) 単行本 – 1995/3/1
フランシーヌ パターソン (著), & 4 その他


ココ―ゴリラと子ネコの物語
(あかね・新えほんシリーズ) 大型本 – 2002/6/1
フランシーヌ・ペニー パターソン (著), & 4 その他



昔読んだ小説。こちらにも手話を使うゴリラが登場します。
失われた黄金都市
(ハヤカワ文庫NV) 文庫 – 1990/7/1
マイクル クライトン (著), 平井 イサク (翻訳)


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「図解 目標管理入門」は、マネジメントに役立つすごい本 

「図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100のツボ 」は、入門と題してあるが、なかなかどうして奥が深い。

参考文献に出てくる本が、ドラッカーや「7つの習慣」などマネジメント関連の古典だけではなく、「すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力 」のような新しい本まで網羅している。他にもまだ読んでない本がいくつか紹介されており、さっそくAmazonで購入した。

この本を読んでいて、はっとしたのは、
「『理念』は主観と客観の全体を束ねた概念です。理(客観)と念(主観)とを統合することで理念となります。」
というところ。
理念、というとなんだか「思い」=主観だと思っていたが、「理」=客観と合わせて理念だというのは、思い至らなかった。

またMBO=Management by Objectives and Self-controlであり、MBOと略したり、MBOを「目標管理」と訳すと、Self-controlの部分が抜け落ちてしまいがち、というのも気を付けていかなければならない。

本書全体が左ページに本文、右ページに図解という形式で分かりやすいだけでなく、章ごとにまとめがあり、マネジャー、メンバー、経営者、人事担当者それぞれの活用方法についても述べており、いろんな立場の人に役立つだけでなく、個人も職位が変わったらまた読みなおす、という使い方もできそう。

成果を上げるために必要なことがみっちり書いてあるので、読みこんで生かしていきたい。



この本の参考文献の中でこれから読みたい本


同じ著者のこの2冊も気になる。

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ただ居るだけの価値とは?「居るのはつらいよ」(東畑開人)を読む。 

医学書院の「シリーズ ケアをひらく」は、なかなかの名著ぞろいである。今回、その中でも気になっていた一冊「居るのはつらいよ」を読んだ。

大学院で「臨床心理学」を学び、ハカセ論文を書き上げた「僕」は、カウンセリングがメインの業務を探そうとした。
ところが、臨床心理士として常勤で働き、家族を養う給料を得る職場がなかなか見つからない。
ケアじゃなく、セラピーがしたい、というこだわり。
ようやく見つかった沖縄のデイケアに就職したところから、この物語は始まる。

精神科デイケアで出会う個性的な職員たちと利用者たち。
ただそこに居るだけ、がいかに難しいかを知る。

4年間の日々を経て、なぜ辞めざるを得なかったのか、最後に謎解き。
ケアとセラピーの違い、など色々考えさせられる本であった。



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