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対立の解消のための2冊の本、どちらから読むか? 

紛争解決のためのファシリテーションについて、大御所が書いた2冊の本がほぼ同時に発刊されました。

アダム・カヘンの「共に変容するファシリテーション――5つの在り方で場を見極め、10の行動で流れを促す」と、アーノルド・ミンデルの「対立の炎にとどまる――自他のあらゆる側面と向き合い、未来を共に変えるエルダーシップ」です。

日々の現場で、対立する人々の間に立ち悩んでいる自分にとって、何らかのヒントが得られるのではないかと期待してしまいます。

2冊のそれぞれ、前がきと序文を読んだところですが、どちらを先に読もうか、迷っています。

  

じっくり読んだ方がいいように思うので、読書会のように対話しながら読むのもいいかもしれません。

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「100分deフェミニズム」を観て 

お正月にNHKで放送されたスペシャル番組「100分deフェミニズム」が、周囲で話題になっています。

詳しくはこちら⇒ https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/2023special/

歴史学者の加藤陽子氏、沖縄で10代の少女たちの聞き取り調査に取り組む上間陽子氏、翻訳家の鴻巣友季子氏、そして大御所の上野千鶴子氏とそうそうたるメンバー。
それぞれが、本の紹介と共に自分の思いを語ります。
司会進行の安部みちこアナウンサーとバービーさんも、いい感じでした。

紹介された本、どれも読みたくなりました。



紹介された本だけでなく、出演していた方々の本も気になりました。



この中で読んだことがあるのは、上野千鶴子さんの「女ぎらい」だけです。男たちの「ホモソーシャル」という感じ方、行動原理について知ることができました。

フェミニズムだけでなく、人権のこと、戦争と平和について、などもっと勉強したいという気持ちになっています。


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Amazonのオーディオブックaudibleにはまってます 

知人がaudibleを始めたら、なかなかよかったとオススメしていました。
「通勤の車の中で聴くことができる」「1か月1500円のサブスクで、単行本1冊以下の値段で、何冊でも聞けるからお得」「スピードを調節して倍速で聴くことができる」という紹介でした。



最初の1か月は無料、ということで、だめなら解約すればよい、ということも教わり、さっそく試してみることにしました。

1冊目は前から読みたかった『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者ブレイディ みかこの「他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ」にしました。
「エンパシー」について、古い本や新しい本の引用や分析、そして身近な出来事と幅広く述べられており、所によっては文章で読んでいたら難しくて眠くなっていたかも、という部分も朗読してくれるので楽に聴くことができました。



2冊目は、audibleのための書下ろし小説「墨のゆらめき」(三浦しをん)。
ホテルマンと書道教室の先生という二人の男性の友情を描いたもの。
セリフの部分を朗読者がうまく読み分けているのがよかったです。



無料期間の1か月が過ぎても契約を続けることとし、通勤の車中だけでなく、ワイヤレスイヤホンをつけて家事をしながら、などいろんな時間に聞いています。
今のところ、小説よりは、ビジネス書や評論などがメインです。
聴いた本も、ぼちぼち紹介していきますね。


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ヤングケアラーについて知るためのおすすめ本 

「私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記」を、同僚に勧められて読みました。

小学生のゆいは、統合失調症の母と、会社員の父、認知症の祖父、そして弟と暮らしています。
母は体調が悪い日のほうが多く、一家の家事は、ゆいが1人で担っています。
時には母から包丁を向けられ、あるいは父の浮気を疑った母から父の会社に行くよう命令され学校を休む、そんな日々でした。
「困っていることはない?」と教師に尋ねられても、別に困ってはいないか、と「困ってないです」と答え、正直に話したところで大人は助けてくれるわけではない。
自分の感情を殺し、ロボットになることで乗り切ろうとしたゆい。
大学生になってお気楽な周囲の学生との感覚の違いに、「私だけ年を取っているみたいだ」と感じたりします。

本書は、特定の個人ではなく複数のヤングケアラーの体験をもとに描いたコミックですが、どの出来事も実際にあったエピソードなのだそう。
ヤングケアラーの実態について知りたい人は、まずこの本を読んでみてください。



他に私が読んだヤングケアラー関連の本をいくつかご紹介します。
「ヤングケアラー わたしの語り――子どもや若者が経験した家族のケア・介護」は、実際にヤングケアラーだった人たちの手記。
難病の母を支える少年、重度心身障害者である妹と暮らす「きょうだい児」、聞こえない両親と暮らす健聴の子どもの悩み、など、さまざまなヤングケアラーが自分の言葉で語ります。
学校の同級生には自分のことを話せない、という気持ち。
かわいそう、と見られがちではあるが、家族への愛情があってケアをしているのだからこれでいいのだ、という肯定的な気持ちについても知ることができました。
家族の介護やケアのために、子どもらしい生活ができない子どもたちがいることを、大人は無関心でいてはいけないと思いました。



「「ヤングケアラー」とは誰か 家族を“気づかう"子どもたちの孤立」は、ヤングケアラーの当事者や経験者への聞き書きです。
覚せい剤依存症の母親と暮らしているAさんは、そのことを大人に相談できないというつらさをかかえています。
コーダ(ろう者の両親をもつ健聴の子ども)は、親のために通訳をしなければなりませんが、手話通訳をしているとメモも取れず、話の内容を覚えていることはできませんが、親は娘が聞いているだろうと思って覚えていない、ということが起きてしまいます。
この本では、ヤングケアラーや困りごとをかかえた子どもたちの「居場所」の大切さについて述べています。



こちらはこれから読みます。


ヤングケアラーは、当事者から相談されないからといって、困っていないわけではない、ということを大人が理解しないといけないのだということを忘れないようにしたいものです。

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ドラマ化された「三千円の使いかた」を読む 

「三千円の使いかた」をドラマ化をきっかけに読んでみた。

就職して憧れの一人暮らしを満喫する美帆。
結婚前は証券会社に勤めていて今は主婦をしている姉の真帆。
2人の母のとも子は、手術をきっかけに夫との距離を感じる。
祖母の琴子は73歳にして就活を始める。

女性たちとそのパートナーとの関係もそれぞれであり、
友人たちとの金銭感覚の違いもまた心をざわつかせる。

ドラマの第1話も観たが、原作とは少し違うところもあり、こちらもまた今後が楽しみ。



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