「鬼速PDCA」(冨田 和成) 

「鬼速PDCA」を読みました。

PDCAというのは、よく聞く言葉ですが、具体的にどうするのか、よくわかりませんでした。
この本でのPDCAは、前進を続けるためのフレームワークであり、成長を加速するものということ。
以下、印象に残った部分をところどころ記録しておきます。

PLAN(計画)において気を付けることは、明確にゴールを決めること。
KGI(key goal indicator)という言葉で表現されているように、ゴールを数値で示す。期日を決め、具体的なもので、定量化する。
現状とのギャップを明らかにし、課題をリストアップしたら、課題を「インパクト」、「時間」、「気軽さ」で優先順位をつけ、3つ選ぶ。
この時、インパクトのもっとも高いものを最低ひとつ選び、インパクトが劣っていても短い時間で出来そうなものがあれば選ぶ。同列の課題が並んでいたら、気軽さを基準にして絞り込む。
一方、それぞれの課題に対し解決案を考え、それを絞り込むときにも「インパクト」「時間」「気軽さ」での3つの基準で優先度をつけていくが、課題の絞り込みをは異なり、最重要KPI(key performance indicator)の達成につながる解決案については最低1つ、できれば2つ残すこと。それ以外についてもできればインパクト重視で解決案を一つは残す。短時間でおわるものについてはインパクトが弱くても残す。

案を出すときにはリミッターをはずす質問をよくするという。
相談をもちかけた部下に「ほかにできることがあるとしたらどういうことだと思う?」と問いかけ、相手が3つくらい解決案を挙げてきたら、「じゃあ、さらに3つあるとしたらなんだろう?」と続けて聞く。
あるいは「事態は把握した。で、仮に君が当社の経営者だとしたらどう対応する?」という質問も。
コーチングの手法についても使えるという。

3章では、PDCAの速さと深さは因数分解で決まる、として、ロジックツリーが紹介されている。
なぜ、なぜで深堀するときの深さの基準は5段目。
ポイントとして1段目だけはMECEを徹底する。この段階で「抜け」が発生すると、その下位に来るすべての課題が検討対象から外れてしまうため。
この辺は参考にしたい。

他に面白いと思ったのは、TODOリストを見直して、優先度が低くなかなか着手できなかったものは「アイスボックス」に入れる、という。「いつかはやるけど、いまやることではないタスク」、いつか食べるけど今日ではないから冷凍庫にいれておこう、という発想。
GTDでの「いつかやる/あとでやる」というのをこう表現するんですね!
時々はアイスボックスを開けて、点検するのを忘れないようにするのは、冷凍庫と一緒(笑)


鬼速PDCA鬼速PDCA
冨田 和成

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「猫の傀儡(くぐつ)」(西條 奈加) 

西條 奈加「猫の傀儡(くぐつ)」を読みました。

江戸の町の中でも、猫が多く住み「猫町」と呼ばれる町で、新たに傀儡師に任命された猫の「ミスジ」。
傀儡子は傀儡とされた人間を操り、猫たちが巻き込まれた事件を解決していきます。
ミスジが使う傀儡は、売れない狂言作家の阿次郎。長屋で貧乏暮らしですが、実は商家の次男坊。暇で、好奇心旺盛で、猫が好き、という傀儡の条件を満たしていました。

ミスジと阿次郎のコンビが、力を合わせて、濡れ衣を着せられた猫や人を助けたり、行方不明になった人を探し出したりするのです。
このコンビの物語、もっと読みたいですね。
ドラマ化しても面白いかも。

猫の傀儡(くぐつ)猫の傀儡(くぐつ)
西條 奈加

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「医師は最善を尽くしているか――医療現場の常識を変えた11のエピソード」 

アトゥール・ガワンデ著「医師は最善を尽くしているか――医療現場の常識を変えた11のエピソード」を読みました。

著者はインド系アメリカ人の外科医。公衆衛生の分野でも活躍している。
第1部「勤勉さ」では、院内感染の問題、ポリオ撲滅のための掃討作戦、戦場での戦傷外科医たちの活躍が取り上げられている。
第2部「正しく行う」では、異性の診察に立ち合いが必要か(国によって考えが異なる)、医療裁判(医師出身の弁護士の立場)、医師の給料、そして死刑執行室の医師、延命治療など、倫理的な問題も含めて様々な考えが提示される。
第3部「工夫」は、「アプガースコア」により新生児医療が大きく進歩したこと、病院の評価について、あきらめないこと、が描かれる。

医学の歴史と、倫理や科学を、ストーリーを交えて語っているので、読んでいて面白い。
いろんな考え方が紹介されているので、医療系の大学を目指す人は小論文対策にもなるのでは。

一番印象に残ったのは、「ポジティブな逸脱」という言葉。
子どもの栄養失調を援助するプログラムの報告によると、外部から解決法を持ち込んでも成功しない。たとえば、栄養失調の子どもの住む村に行って、外部の者が栄養価の高い食物の入手法、などをいくら教えても、村の親たちは変わらない。これを、方向を変え、貧しい村の人々を集め、どの親の子どもが一番、栄養が行き届いているかを教えてもらう。そのような親を正常からの「ポジティブな逸脱」と呼び、その子どもの母親の家を訪ねて、どのような食べさせ方をしているか、見てもらうようにした、というのである。
その家の母親は、村人からみて常識外れのこと(たとえば下痢しているときにも食べさせる、とかご飯にサツマイモの葉を添える、など)をしていた。このやり方が徐々に広まると栄養状態が改善した、という話。
「このようにせよ」と命じるのではなく、相手がすでに持っている能力の上に積み上げていく、というアイデアである。
これを院内感染対策のためのアプローチに取り入れてみたら、さまざまなアイディアが湧き出てきた、とのこと。
自分の職場など、いろんな場面で使えるかもしれない。
たとえば、残業を減らすために、仕事を効率よくするアイディアをみんなで共有するとか。

医師は最善を尽くしているか――医療現場の常識を変えた11のエピソード医師は最善を尽くしているか――医療現場の常識を変えた11のエピソード
アトゥール・ガワンデ 原井 宏明

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同じ著者による「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ!】」もおすすめ。
医療系以外の人にも役立つ。
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「ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250」 

「ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250」を読みました。

日常生活や仕事において、物事をより効率よく、あるいは、ストレスなく行えるようになるための、TIPS(工夫)がたくさん載っています。
中学生か高校生のころに梅棹忠夫の「知的生産の技術」を読んで以来、この手の本は追いかけてきたので、知っているものも多かったのですが、新しいものはないか、とつい全部読んでしまいました。すでに取り入れているのは、GTDやポモドーロテクニック、スキャナを使って紙を減らす、などなど。
ライフハックに関する本をあまり読んだことがない人がこの本を読めば、宝の山、という感じです。

手帳やノートを使ったアナログな管理も、スマホやPCを使う方法も紹介されています。アプリなどは、どんどん新しいものがでるので、後で読むより、早いうちに読んでおいた方がいいですね。

私が面白いと思ったものをいくつか紹介してみます。
手帳でTODO管理をするときに、毎日のものやすぐやるものは最初のページから書いていき、「いつかやりたいこと」のリストは、後ろのページから書いていく、というもの。
傘やカバンの取り違えを防ぐためには、持ち手の部分に、何か手触りの違うものを貼っておく。
「重要」「緊急」で4分割するときに、点数も書いておく。例えば「重要でも緊急でもない」は0点。

他にも「やる気」のないときにどう物事にとりかかるか、とか、習慣の大切さ、習慣を身に付けるにはどうしたらいいか、苦手な人とどうつきあうか、など盛りだくさんな中身の一冊でした。

ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250
堀 正岳

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お正月、本を読もうといろいろAmazonで探していたら、「光文社フェア」というのを見つけました。
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欲しかった本が軒並み50%オフになっていて、つい色々買い込んでしまいました。
         

他にも面白そうな本がいろいろあって、迷ってしまいます。
たくさん買っても読み切れないから、この辺にしておこうかな。

1月4日までの期間限定のようですので、お買い求めの際はお早めに!


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