「学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション」(中野民夫) 

「学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション」を読みました。

本書は4章からなり、第1章では、「大学での参加型授業」として、東工大での少人数クラスのグループワークの様子などを紹介しています。
大教室での講義型の授業では、私語やスマホを見ていたり居眠りをしていたりする学生が、少人数のグループワークを行うことにより、必然的に参加型の学びになるという仕組みです。
教室の空間の作り方、グループ分けの仕方など、試行錯誤の末に出来上がったであろうやり方が具体的に書いてあるので、これから企画する人たちにとってはとても参考になります。
自己紹介の仕方は、A4用紙を4つに折って、それぞれの枠にマーカーで答えをキーワードで書きます。
4つの問いは、「どこ(出身)から来た誰(名前、呼ばれたい名前)」「好きなこと、得意なこと」「東工大に入っての第一印象は?」「夢(人生の、大学での)」。
最初に紙に書いてから話すと、話も明快で簡潔になり、グループ替えをしたときもこの用紙が使えるわけです。
その後のやり方は、ワールドカフェ方式で、講義で学んだことや読書で得たことをシェアしていきます。

今どきは大学でこういう授業があるのですねえ。
今後、何かを人に教える時は、こういうやり方を試してみたい、と思いました。

第2章は、ファシリテーションの基礎スキル。
これは大学の授業だけではなく、一般的な会議でも役立つもの。
以下、メモ代わりに内容の抜粋です。

ファシリテーションの5つの基礎スキルとして①場づくり、②グループサイズ、③問い、④見える化、⑤プログラムデザイン、を挙げています。
オリエンテーションのOARRというのも紹介されていました。
O=Outcome、どこまで行くのか、ゴール、目的と目標。
A=Agenda、どのように行くのか、大まかな流れ、プログラム。
R=Role、そこにいる全員の役割
R=Rule、参加の心得、グランドルール、お約束。

導入は、大人を対象にした場では、「チェックイン」が有効。「どういう人がどういう思いでここにいるの?」というお互いの思いを満たすために、全員が一人ずつ簡潔に話すやり方。初対面の人がいれば自己紹介を兼ねるが、おなじみのメンバーでも近況とか今の気分を話すと後がスムーズになるのだそうです。これは日常の会議にも取り入れてみたい。

ファシリテーターにとって大事な最初の「問い」の立て方は、次の5原則。
・共通で触発的な問いから
・身近で具体的な問いから
・ポジティブで楽しい問いから
・自分の体験から始める
・裁かれる恐れのない問いから

ワールドカフェを企画するときはいつもこの「問い」の立て方に悩みます。
次の時は、これを参考にしてみます。

第3章、第4章は、マインドフルネスや山伏の修行の紹介。
この部分は減らして、1章と2章だけで半分の値段にしてくれたら、何冊か買って周りの人に配りたい感じの本でした。

学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション
中野 民夫

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「リーチ先生」(原田マハ) 

原田マハの「リーチ先生」を読みました。
海外のアーチストを題材にした作品をいろいろ書いてきた原田マハ。今回は、日本が舞台です。

イギリス人の陶芸家バーナード・リーチの生涯を、彼の助手として一緒に過ごした亀乃介の視点から描きます。
柳宗悦、濱田庄司といった民芸運動を担った人々や、高村光太郎など白樺派の人々との友情や交流。

日本の文化に魅かれるリーチと、海外の新しい芸術の潮流ゴッホやセザンヌに魅かれる日本人たちとの確執が面白かったです。

分厚いけれど読みやすくて、読み始めたらあっというまでした。

リーチ先生リーチ先生
原田 マハ

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「ゴースト」(中島京子) 

本は読んでいたのですが、なかなかブログに書く時間が作れずにいました。
久しぶりに書きます。

中島京子の「ゴースト」を読みました。
タイトルそのもののゴースト=幽霊話の短編集です。

それでも人ではなくミシンだったり、廃墟だったりとひねりがあるのが中島京子らしいところ。
第4話の「亡霊たち」では、曽祖父の戦争の経験を読書でたどる高校生の話。

一番気に入ったのは、第5話の「キャンプ」でした。
読みなおしたくなる話です。

ゴーストゴースト
中島京子

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「掃除の解剖図鑑」 

「掃除の解剖図鑑~やり方次第でこんなに変わる」を読みました。
いろいろな洗剤を買い揃える必要はない、重曹とクエン酸と酵素系漂白剤だけで十分きれいになる、という方法が紹介されています。

以前より、酢を薄めたスプレーで掃除をしていますが、重曹の使い方については、参考になりました。
重曹は粉のまま振りかけるだけではなく水に溶かしてスプレーにして使ったり(小さじ2:水100mL)、ペースト(大さじ2:水大さじ1)と、いう使い方があるのだそうです。重曹スプレーは、市販のものは使ったことがありますが、自分で作ればいいのですね!
今度試してみます。
台所の壁の油汚れには、重曹スプレーがおすすめだそうです。

汚れる前の予防策、キッチンをキレイに保つコツとして、換気扇は3分前からON!しましょう、とのこと。
空気の流れは、換気扇を付けてもすぐには変わらないからだそうです。これは知らなかった。いつも火をつけた後で換気扇回してました。

「念入り」と「ササっと」の2種類の掃除法がそれぞれ掲載されています。
これまでのお掃除のやり方を見直すいい機会になりました。

掃除の解剖図鑑掃除の解剖図鑑
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『仕組み』仕事術で、自分とチームの生産性を最大化するには? 

仕事に「仕組み」を取り入れることによって、短い時間で仕事を終わらせることができ、ミスがなくなり、人に仕事をまかせられるようになり、自分とチームが成長し続けたら、どんなにいいことでしょう。
「自分とチームの生産性を最大化する 最新『仕組み』仕事術」には、たくさんのヒントが載っています。

面白いと思ったのは、
「ルーチンワークは、優先順位を考えない。TODOリストの上から順に片づけていく」
優先度を考える時間がもったいないから、だそうです。
なるほど。
TODOリスト眺めている暇があったら、一つでも片づけろ、ということですね。

「自分があるタスクをこなす際の『処理時間』を把握しておく。ストップウォッチを使う」
これは、「生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの 」(伊賀康代)にも書いてありましたね。

「ミスは経験なので善。それを防ぐ仕組みがない組織が悪」
「ミスを起こしたことは悪くない」
「ミスを集めやすくする『仕組み』を取り入れる
 例)リストのミスが30件集まるごとに、ごほうびとして全社員が豪華なお弁当を食べられるという仕組み」
ミス撲滅委員会を週1回の定例会議で行って、マニュアルに落とし込んだら終了、とするのだそうです。

完璧なチェックシートを作るコツや、「提案メール」はフォーマットを決めて無駄を省く、なども参考になりました。
「強み発見シート」を活用してスタッフ一人ひとりの才能を活かし、組織を成長に結び付けていく、というのもすごいです。

自分とチームの生産性を最大化する 最新「仕組み」仕事術自分とチームの生産性を最大化する 最新「仕組み」仕事術
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