「武士道シックスティーン」(誉田 哲也)
「武士道シックスティーン」は、女子剣道部を舞台にした小説。
幼い頃から剣道一筋で宮本武蔵を愛読する磯山香織と、元は日舞をやっていて家庭の事情で剣道にくらがえした甲元(西荻)早苗。
ふたりの出会いは、中学時代の試合。早苗に不覚の一敗を喫した香織は、「敵国」に乗り込む心構えで、早苗と同じ高校に進学する。
こんな弱い相手に、なぜ負けたのか?を問い続ける香織。
一方の早苗は、香織の一途さを最初は理解できない。
章ごとに視点が入れ替わり、それぞれの剣道への思いや、家族との確執などがえがかれる。
剣道への思いも、性格もまったく違う二人の少女の間に、いつのまにか友情が芽生えるのも面白い。
剣道を全くやったことのない私でも十分楽しめた。
爽やかな読後感が味わえる青春小説の逸品。
栞ひもが紅白の2本なのは、剣道の試合のたすきにちなんでいるらしい。
凝ってますね。
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- [2008/09/24 20:00]
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「聖☆おにいさん」を10倍楽しく読む方法〜その5
本屋から帰ってきた娘が、「本屋にブッダコーナーあったよ!!」と教えてくれました。
携帯で写真も撮ってきたとのこと。
うーん、これはただの宗教コーナーではないか・・・。
「聖☆おにいさん」が流行る以前からあったものと思われます。
ま、「聖☆おにいさん」を読んでから、ブッダとかイエスという題名の本があると、つい手に取ってしまうのは、私だけではないのでは・・・。
さて、今日ご紹介するのは、「図説 地図とあらすじで読む聖書」。
旧約聖書と新約聖書それぞれのあらすじを、見開き2ページの右側にはストーリー、左側には地図やイラストで紹介しています。
聖書は、子供向けに書かれたものしか読んだことがなかったので、これまで知らなかった話がいろいろ載っていて面白かったです。旧約聖書というのは、壮大な物語だったのですね。
新約聖書もイエスの生涯がわかりやすく書かれており、子どもたちも、「あ、これが元ネタね」といいながら読んでいました。
さて、「序章 聖書とは何か」には、「天使」の説明が載っていて、天使に階層、階級があることを初めて知りました。トップは第一階級のセラフィム、次がケルビムです。
「聖☆おにいさん」にも登場するミカエルは、ラファエル、ガブリエル、ウリエルとともに第8階級と、下のほうの階級なのですね。
ちなみに第9階級のエンジェルスは無数の名もなき天使たち、だって。
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これまで書いた記事はこちら↓
【コミック】「聖☆おにいさん」
「聖☆おにいさん」を10倍楽しく読む方法〜その1
「聖☆おにいさん」を10倍楽しく読む方法〜その2
「聖☆おにいさん」を10倍楽しく読む方法〜その3
「聖☆おにいさん」を10倍楽しく読む方法〜その4
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- [2008/09/23 20:00]
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【絵本】「フリーフォール」
るるる☆絵本カフェさんのところでウィーズナーの絵本が紹介されていました。
今まで見たことがなかったので、探してみました。
「フリーフォール」は、パジャマ姿の少年が主人公。
ベッドの毛布のチェック模様が、畑になり、チェス盤になり、お城になり、とどんどん移り変わっていくのです。まるでエッシャーのだまし絵のよう。
一人の少年の夢を順に描いていったものなのでしょうが、次々と連想していく様子が、夢そのものといった感じで、これ一冊を読むと一緒に夢を見たような気分になります。
文字はないのですが、ストーリーは、絵から十分に伝わってきます。
すごい絵本作家さんですね!
各ページに登場する地図が、1ページだけ、地名が読み取れるところがあるのですが、Islands of Langerhans という文字を見つけました。あれっと思い、他の地名も読んでみると Zygomatic arch や cerebral aqueduct、corpus callosumといった語句が読み取れて、個人的にうけてしまいました。(脳の地図なんですね!)
↓アマゾンで画像が出ないのが残念。素敵な表紙なんですよ。
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- [2008/09/22 20:00]
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【コミック】「あんどーなつ ―江戸和菓子職人物語」
ドラマ「あんどーなつ」はもうすぐ最終回。和菓子職人を目指す安藤奈津(あんどうなつ)が主人公で、彼女を育てようとする老舗の和菓子屋「満月堂」の職人たちやおかみさん、そして浅草の人々の人情話をえがく。
主役の貫地谷しほりも好演しているが、満月堂の親方役の國村隼がはまり役といった感じで、頑固な和菓子職人を演じきっている。
これを見ていると和菓子が食べたくなるので、何かお菓子を用意してから観るようにしている(笑)
ドラマが面白かったので、原作のコミックも読んでみた。
こちらは、若干ストーリーが異なる。奈津が満月堂で働くことになった理由も違うし、コミックでは奈津の出自が一つのメインとなるストーリーなのだが、ドラマのほうではここはばっさりと割愛されている。かえってすっきりしてよかったのかも。
和菓子についてのいろんな知識は、漫画のほうが詳しい。
コミックもドラマもどちらも楽しめた。
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- [2008/09/21 10:46]
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「みんな一緒にバギーに乗って」
新刊が出れば、必ず買ってしまう作家というのは、誰でもあるのだろうが、私の場合、川端裕人はそのひとりだ。
「みんな一緒にバギーに乗って」は、保育所が舞台で、主人公は新人保育士の田村竜太。こういう小説ってこれまでなかったような気がする。私も保育所には、長い間お世話になったので、なつかしく思いながら読ませてもらった。
やたら子どもあしらいがうまい不審者(?)と散歩中に出会ったり、「コロチュ(殺す)」と口にする子どもの謎、子どもたちの遊びの中からうまれた「ハチオオカミ」というオリジナルのキャラクターなど、いろんなエピソードが登場し、どの話も読ませる。
男性保育士ならではの悩みも興味深く読んだ。若いころは「おにいさん」のような役割でいいが、その後、「おとうさん」の代わりにはなれない。では、どうしたらいいのか。先輩の女性保育士と同じ保育ではなく自分ならではの保育、というのはどういうものなのか・・・。
また、男性保育士ということで、不安に思う父母と対決したり、職業が保育士であるために、彼女の父親に結婚を反対されたり、といろんな苦労があるのだ。
連作短編なので、もう一人の新人男性保育士や、女性の新人やベテランの保育士の視点からえがかれた章もある。
保育所民営化の話や、保育士の給与が安いこと、など、現在の保育をめぐる問題点にも着目している点が、この小説の価値を高めていると思う。
同じ著者の「ふにゅう」も間もなく文庫化されるとのこと。こちらも早く読みたい。
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この本に出てくる元気せんせいが、めざしているのは、絵本「ダンプえんちょうやっつけた」に出てくるような保育園なのだろうか。この絵本の紹介は、また今度。
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- [2008/09/20 15:26]
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